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  1. 2005/01/16  木工機械そしてベッド制作 (0)

スクールにある多くの木工機械は古くて修理、調整の必要があります。加工を伴う重整備は難しいため、私にできる範囲は限られますが、可能な限り早急にメンテナンスを行わなければならない状況です。ただし、最初にレンチやスパナなどの工具を揃えなければなりませんので大変です。以下、木工機械の調整の状況を含めた私の活動を若干説明しておきたいと思います。

モータイザーフランス製の古いモータイザーです。モータイザーとは角鑿盤と同じように、柄穴を開ける機械です。ただし角鑿盤と違って横軸です。水平方向に取り付けられたルータービットのような錐で柄穴を開けます。ビットの先端はこちらを向いています。この機械はXY方向共に手でテーブルを動かしながら、所定のサイズまで加工します。Xは柄幅で、Yは柄深さです。
テーブルは、ガタがものすごく出ていましたので分解しチェックをしました。Z(高さ)方向を除く、全ての擦動面は磨耗し使用限度以下の状態でした。よく使う部分が考えにくいほど凹んでいるのです。メンテナンスの不備と材質が柔らかいこと等が原因だと思われますが、調整で直るレベルではありません。平らに削ると薄くなりすぎて調整代を超えそうです。当然部品などありませんので作り直すしかありません。
とりあえず清掃、調整は行いましたが、再度ガタが出るのは時間の問題だと思われます。ただし、国産の角鑿盤の押さえ装置を修理したので角鑿盤が使えること、またセットとなるテノーナー(柄加工機)が無いために、この機械はあまり使われなくなっていますから問題は少ないといえば少ないのです。

ラジアルアームソー「MADE IN USSR」と刻印された、旧ソビエト製のラジアルアームソーです。ソビエト製の機械に接することができるのは役得?。設計思想や発想が異なる機械に接するのは興味深いものです。ちなみに木工科にある古いソビエト製自動鉋盤は跳ね上げ式の定番が付いていて手押し鉋盤との複合機なのです。その送りローラーはヘリカルスプラインですから驚きます。
このラジアルアームソーは現在粗木取り用として使われています。ソーのティルトを含め、4軸可動のしっかりした作りのマシンです。やはり、アームのスライド面にガタがありましたが、これは調整で取ることができました。スライディングテーブルソーがないため、この機械を仕上げカット機として使う予定でいます。そのためには更にテーブルとフェンスの交換が必要です。ちなみに仕上げカット用の小型ラジアルアームソーは使用不能。
しかし問題は、鋸刃のシャフト径が50㎜で、そのようなポピュラーではないブレードの入手は難しいのです。現在のブレードにはクラックが3箇所も入っている危険なもので、それに学生が恐ろしく切れない自家目立てを施し、切り口をこがしながら使っています。

ベッドラジアルアームソーの調整を行っている時点で学校祭の開催が正式に決まり、学生4人と共にベッドの制作、指導を行いました。時間がないので、デザイン、図面も私が担当しました。
日数も限られ、機械の状態がベストではなく、日本から援助された昇降盤の縦定規は木工科に入った泥棒に盗まれて使えず、その上、同じ実習時間中に作業をしている他の学生の指導もするわけですから、やり甲斐はあります。
私の始めての仕事ですからデザインは日本的なイメージにしました。このデザインはミッションスタイルということもできますが。街でマットのサイズを確認し、ドローイング。木ネジ、木ネジの下穴用ドリルビット、パワードリル、KD金具等を購入して制作開始。仕上げはビエンチャンでSV仲間に購入してもらい、届けてもらったタイ製オイルによるオイルフィニッシュです。ヘッドとフットボードの上の笠木がみそ。これがないと締りません。
学校祭は12月29日で、前日にようやく完成。ベッドは校長が20ドルで買ってくれました。当地の一般的な賃金が30~40ドルですのでこれでも破格なのです。実習用の材料の足しになります。
こうしてラオスでの新しい生活と年の瀬があたふたと過ぎていったのです。

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