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/082005

肩書き2

2005/08/28

前回書き残したことがあります。
私が、「家具を作っています」「家具屋です」「木工屋です」などと言いますのは、前回書いた内容に加え、そこに謙遜の気持ちを含めたいからです。

画家は問われた時に、自分のことを何というのでしょう。「画家です」と答えるのでしょうか。
しがないというような謙遜を込めて、「絵描きです」「絵を描いています」と言う方がいます。同じく謙遜して、作家は「物書きです」、陶芸家は「焼物作っています」や「焼物屋」と言う方がいます。彼らの謙虚さは爽やかに感じます。

私はついこだわるのですが、このような謙譲の感覚も人それぞれです。
私の大学時代の友人は、学生時代には大層デザイナーを嫌っていましたが、就職して商業デザインを始めてから、宿帳には「会社員」などではなく、必ず「デザイナー」と書いていましたからデザイナーに強い憧れと誇りがあったに違いありません。
同じように、人によって誇りやプライドに支配される優先順位からくる自己表現や、謙譲の感覚も違います。とやかく言うつもりはありません。
ちなみに「弁護士」や「税理士」の方はそのまま使っているような気がします。接尾語の種類(職業)によって多少の違いはあるようです。

職業によって「○○家」「○○士」「○○師」等を使い分けます。意味がはっきりしなかったものを含め、この際まとめて、現在手元(ラオス)にある岩波国語辞典(第三版)で確認、抜粋しました。

「家」:一つの事柄について優れている人。作家・画家・音楽家・専門家。
「士」:ある資格を持ったもの。博士・棋士・代議士・計理士。
「師」:工人の長、技術者。後に専門家を示す接尾語。仏師・絵師・医師。
「者」:行動の主体。人。役者・医者・芸者・達者・筆者・勝者。
「手」:ある仕事を持つ者。助手・選手・騎手・運転手。
「司」:公の役目を持つ者。保護司・宮司・行司。
「官」:宮廷や政府に勤めるもの。役人。教官・事務官。
「員」:役・係りを持ったひと。議員・教員・社員。
「吏」:役人。官吏・執行吏。

その他、教諭、車掌、船頭、○○長、などもあります。日本語は大変です。ついでに、お店などの名前につける接尾語も様々で、はっきりしませんので調べてみました(同じく抜粋)。普通の国語辞典ですから一般的説明です。

「店」:品物を並べて商売をするところ。
「屋」:(多くは名詞に付けて)その職業の家または人。
「軒」:書斎・雅号・屋号などに用いる。
「庵」:文人等、人の住居の雅号。料理店の屋号に用いる。
「舎」:一般に人の住む建物、家、屋敷。校舎・駅舎・官舎。
「堂」:雅号・屋号などに用いる。多くの人を入れる建物。講堂・食堂。
「房」:堂のわきの室。一般に部屋。住まい。家。(小部屋にいる人:女房)
「室」:家。家屋の中の区切られた部屋。茶室・教室・診察室・設計室。
「所」:特定の仕事のために設けた場所。駐在所・作業所。
「館」:宿屋(旅館)。公共の建物。大きな建物、店(写真館・映画館)。
「院」:役所、寺、学校その他の機関。参議院・修道院・学院・医院。

普通の生活

2005/08/27

日本と異なる風土で暮らす良さははそこに人間がいるということを感じることです。

私はすぐに空気が抜ける自転車をこいで通勤することが多いので、通りに並ぶ家々の生活を目の当たりにできます。

めしを食い、笑い、懸命に炭を起こす主婦、商売用に大きな鍋で毎朝沢山のフライをこしらえる家族、行きかう自転車やモーターサイクル。夕刻の早い時間からビールの栓を抜く幸せなおっさん達。そこには日本とは生活の仕方は少し違うけれども、普通の人々の何ともない日々の営みが展開しています。

当たり前のことなんですが、人が感じる痛みや喜びやそれぞれの幸せの追求の思いは、どこでもだれも皆同じなんだと、行きに帰りにそれを眺めていると実にしみじみ思うのです。
この当たり前のことを実感し、共感できることは幸せです。

昨日、通勤の途中で「サバイディ」と声をかけ、学生がオートバイで僕を追い抜いていきました。後には明らかに母親だとわかる同じような顔立ちの女性が乗っていて微笑んでいました。
何気ない挨拶に、僕はいつまでも笑顔が消えないのです。

肩書き

2005/08/21

職業を聞かれた時に、私は木工家ですとは答えません。というか、答えられないでいます。そこで、「家具を作っています」「家具屋です」「木工屋です」などと言います。木工家というのが面映いからです。同じ理由から名刺にも木工家という肩書きは入れません。

この件に関して、作家の吉村昭氏が「わたしの流儀」(新潮文庫)という随筆集の中の「名刺」で同様のことを述べていて感心しました。

吉村氏の名刺には肩書きがないそうです。投宿の場合、宿泊用紙の職業欄は空白にするそうです。理由は、気恥ずかしいから。
以下、随筆「名刺」の一部を抜粋させて頂きました。

― 果たして公然と作家だと言える身であるのだろうか、という気持ちが根強く胸にひそんでいる。
 私だけではなく、小説家は一つの作品を書き上げた時、それに満足せず、次の作品こそすぐれた作品にしたいと願う。いわばいつも満足すべき個所にたどりつきたいと、荒野の中の道を一人とぼとぼと歩いているようなもので、作家であると胸を張って言える気にはなれないのである。

私も、物作りの末席にいるものとしてかくありたいと思っているのですが・・。

天然酵母パンといういかがわしい名前のパンが登場して久しくなります。これを美味しいという方もいますが、私は特別に美味いとは感じません。変にべちゃっとしていて香りもイマイチと感じますが、これは作っているパン屋さんにも依るのかもしれないので、一概に天然酵母が不味いとはいえませんが、私が笑うのは、「イーストを使ったパンも天然酵母でしょう?」という点です。イーストも天然で、人工イースト菌はないのですからとりわけ天然酵母と銘打つ必要がどこにあるのか不思議ですし、それを疑問もなく受け入れる日本の人々が私には理解できません。加えて、本当に各自が美味いと思っているのか疑問でもあります。ここでも日本の消費者がイメージに流されてしまい本質をキチンとはっきりさせない、なあなあ体質があり、皆が美味いといえばそれを簡単に受け入れてしまう危うさ、軽薄さがあると感じます。

天然酵母パンで使われているほとんどの酵母は東京町田市の星野酵母で、私は星野さんを尊敬する一人です(ここでは星野さんについては触れません)。
しかし、酵母は無数にあり、パン屋さんは伝統的に自分の酵母を持っていました。だから、日本酒やワインと同じように、どこのパン屋は美味しいと、酵母レベルから、消費者は選択を楽しめたのです。

天然酵母は果物の皮や葉から簡単に培養できるそうです。ワインが葡萄の皮に着いている酵母で発酵するように、柿ワインにトライした時にも柿の皮に着いている酵母で発酵は自然に始まりました。「天然酵母パン」を売りにするプロのパン屋さんは、自家培養天然酵母パン!で勝負してほしいと思います。それが昔からの普通の方法だったからです。味にこだわるならその位の気概が必要ですよね。
星野製酵母を使ったパン屋さんは、往々にして化学培養基を用いたイーストは危ないと歌いますが、このあたりの真偽も曖昧です。つまり、天然酵母パンの定義も、いつもの日本の常で曖昧のままです。

私はビールもドブロクも作ったことがあります。そして、それを使ってパンを作ったこともあります。それぞれ実に美味い(自画自賛?)パンができました。
参考までにいいますと、発酵時間は星野酵母とほぼ同じ、香りはほのかなビール風味と懐かしい酒饅頭風味でした。様々な自家培養酵母パンの出現は楽しいと思いますが・・。

関連記事:天然酵母パンについて/九州木工通信 No.50

アレンジしてある場合は違いますが、ブログ本文の終わりには、コメントやトラックバック等、幾つかのリンクが張ってあり、次に区切りのライン、日付、タイトルと続きます。そのため記事の区切りが判りにくいと感じていました。
そこでバックグラウンドカラーをライン代わりに、その上に日付とタイトルを表示させればシンプルになるのではないかと考えたのですが、実現させるにはかなり苦労をしました。タイトルと日付がきちんと1行に並ばないのです。とりわけ、IEとMozilla(Firefox)では位置がずれ、うまく表示させるために大変苦労をしました。現在ネットスケープはインストールしていませんが、Mozillaと近い(?)と思います。マックは全くわかりません。

CSSと、トップページのHTMLを載せます。参考にして下さい、というよりも笑ってやって下さいという感じです。

タイトルは、「float:left;」で左に流し。日付は右詰めで表示させています。位置を合わせるコツは「margin:0 auto;」でした。このコマンドは日付(.date)、タイトル(.tt h2)の両方に入れないとダメでした。バックはリピート画像でもいいのですがべた張りです。難しい質問にはおそらく答えられません。以下、CSSです。

.tt{
margin:0 0 12px;
background-image: url(http://image.blog.livedoor.jp/****/imgs/****.gif);
}
.tt h2{
float:left;
margin:0 auto;
color:#3f5f3f;
font-size:14px;
font-weight:bold;
text-align:left;
padding-left:20px;
}
.date{
margin:0 auto;
color:#003;
font-size:10px;
font-weight:normal;
text-align:right;
padding-right:20px;
}

トップページのHTML部分です。
<div class="tt">
<h2><$ArticleTitle ESCAPE$></h2>
<IfDateChanged><p class="date"><$ArticleDate$></p>
</IfDateChanged>
</div>

ローカル屋台

2005/08/14

屋台(焼き豚)ここサワナケートでも路には屋台が点々とあります。多くは自宅の前に作られている粗末なもので、主な装備はテーブル、炭焼き台、それに日よけ雨よけのためのテントかパラソル。
主なものは焼き肉・焼き魚屋、麺屋、菓子屋、パン屋などです。

今だガスより炭がメインですから、七輪や長いコンロで、魚や肉を焼いています。遠火で時間をかけてゆっくり焼きます。特に美味いのは豚バラのブロック焼きです。油は適度に落ち、焦げ目も適度で柔らかく、つまみにも料理にも最高です。豚の種類は多く、シッポ、鼻、タン、豚足から腸詰、発酵させた挽肉団子串焼き等、どれも美味です。発酵させたものは少し酸味があって、最初は少し引きましたが・・。

画像(上)は、よく立ち寄る焼き豚屋台。他にご飯(もち米)、魚醤まぶし野菜サラダを注文できます。焼き豚、サラダ、もち米三点セットで後悔するほど食えるのですネ。
ジョギングに行く途中はここの前を通ります。おばちゃんは、団扇で懸命に火を起こし、豚は焦げ、立ち昇るけむりは食欲を誘います。

様々な種類のお菓子も様々な屋台で売られています。家庭によって少しずつ違います。肉まん、パン生地揚げ餃子、ココナツ入りピロシキ風など、おやつにちょうどよく、いろいろな屋台を覗いては買っています。

屋台(プロパン)画像(下)は、焼き豚屋の向かいにある小さな屋台。ここは主に魚の練り製品を素揚げして売っています。ポツポツと地元の方が買いに立ち寄るのです。屋台にしては珍しくプロパンガスを使用していて驚きました。
注文するとすみやかに火力を上げて揚げ始めます。ガスと炭の収支バランス、利便性等を鑑みた総合判断でこの小さな屋台ではガスを選んだのでしょうが、儲かっているのか聞いてみたい所です。

売れているの?と心配になるような屋台も沢山ありますが、それぞれが、懸命に現金収入を得ようとしているのですネ。ただし、悲壮感はありません。
ワタクシの場合、ローカルフーズは興味の対象ですので、少量ですがそっちこっちで買います。お姉さんやおばちゃんは媚も売らず、ムーっとした対応です。それでも支払いの勘定に戸惑ったりする拍子に少し微笑んだりするのはうれしく、こちらも少しばかり微笑みを返すのです。

トップページの各記事に行くにはスクロールしなければなりません。これは結構手間です。
ところが「にじ魂」さんのページに「タイトル一覧でブログを読み易くしよう」という記事を見つけて利用させて頂きました。元々は、「弱小エンジニアの小言」さんの「月別アーカイブにタイトルリストをつける」からの改造だそうです。
個別記事へのリンクではなく、同じページ内の各記事へのジャンプですので、瞬間的に移動ができてたいへん便利です。また、コメントの数も表示されます。今回は、これに投稿日を加えて表示させました。

各記事の下には、ページトップへのリンク(Pege Top)を設けましたから、トップへ戻るのも簡単です。

記述は、トップページや月刊アーカイブ等設置したいページのHTMLテンプレートに書き込んで保存し、再構築します。
注意点は、<IndexArticlesLoop>より前に設置します。そうしないと各記事ごとに「タイトル一覧」が表示されてしまいます。

記述位置ですが、私の場合は、

<div id="blog">

この(↑)記述の下に、

<ol>
<IndexArticlesLoop>
<li><$ArticleDate$>: <a href="#<$ArticleId$>"><$ArticleTitle ESCAPE$></a> (<$ArticleCommentCount$>)</li>
</IndexArticlesLoop>
</ol>

上記(↑)、HTMLを書き込みました。
<ol><li>~</ol></li>は数字リスト表示です。
また、スタイルシート(CSS)テンプレートの任意の位置に、

ol{
margin:0 0 20px 40px;
font-size:10px;
color:#03a;
line-height:110%;
}
li{}

を書き込みます。ここの設定は各自の好みによりますよね。

このジャンプ機能を付けた後、個別記事のプラグインを取り外しました。以前から感じていたのですが、ブログには左右のカラムに同じようなリンクがあったりして惑うわけですね。カレンダーも同様・・いえ、こちらは思うようにアレンジできずに取っ払いました。

私も初心者です。簡単できて便利な改造を紹介しました。おかしな点は御助力を頂ければ実に幸いです。

作家を目指して独立したのは良いのですが、経営的には、なかなか上手くいきません。多くの方々が、独立を希望して私の工房へも見学に見えました。結局、自分を含めて何とかなるだろうという見込みで工房経営をスタートさせるわけです。この安易さがある意味、良いのですが、後で苦しむこともあるのです。

永い間家具工房を眺めていますと、2つのタイプが見えてきます。1つは、あくまでもいい品物を作って行きたいという工房。2つ目は、来た仕事は何でもこなすという工房です。

様々な理由が考えられますが、最も大きなものは、月並みですが経営者の性格です。副次的に考えられるのがその道に入った理由です。以下3点ほど挙げてみます。

家具、木工が好きでこの道に入ったので良い家具を作っていきたいというこだわり派。
余談的に、このケースをさらにフォーカスオンすると、自分の理想とする椅子や家具を一生かけて作ってていきたい。そのためにこの道に入ったのだ。文句は言わせない。という方、いますよね(微笑)。

自分のライフスタイルが最優先。例えば田舎暮らしが第一で、家具作りは生活のためというカントリーライフ堪能派。カントリースタイルの家具を作り、売っていけたら最高という方、結構見かけました。

サラリーマンはストレスが溜まって嫌だ。子供の頃はそれほど不器用ではなかったから、モノ作りを始めて管理されない生活を送りたいという自由業願望派。この場合、特に家具でなければならないというケースもあるし、たまたま訓練校の木工科の定員に余裕があったから選んだというケースなどもあります。

ところが問題はこの先です。始めたのは良いのですが、仕事がない。売れない。という事態が往々に発生するわけです。さらに、最初は独身や夫婦二人だったから何とか生活をしていくことが可能でしたが、子供が増え、大きくなるに従って諸経費は膨らむ一方です。描いていた夢では生活できなくなっていきます。もう大変です。
その時に、木工の仕事であれば何でも請けるという選択をする方がいます。大工仕事関連、フラッシュ家具、ガーデン物等々です。こうなると、昔の云々木工所と変わりありません。他方は初心を貫く方ですね。
工房を経営している私の知人は、お客さんが入ってきた時に、みみ付きの一枚板のテーブルでも、細くて繊細なテーブルでも、お好みに合わせますよと、熱心にアッピールしていたのには驚嘆しました。ちなみに、この工房は賑わっています。

以前私は、工房家具はその記名性によって作家仕事と認知されていると書きました。しかし、経営に関しての現実は厳しく、上記のように抵抗なくどのような仕事も請ける方もいますし、拒んでアルバイトに行く方もいるわけです。

陶房と同じように家具工房の探訪も面白いかもしれません。やはり様々な人生模様があり、いい仕事や興味ある作家?職人?変人?に出会えるチャンスもあると思います。加えて述べるなら、奥さんの表情を見るのが私は好きです。実に逞しいのですね。