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若い頃(せいぜい30代前半まで)に読んだ本の中で、時間の経つのを忘れるほど夢中になれたものを紹介しています。現物が手元にありませんので曖昧な記憶での感想をお許しください。

■竜馬がゆく:司馬遼太郎
司馬遼太郎の最高傑作です。今更私が、ここで何かを述べる必要もありますまい。
幕末を一気に駆け抜け、去っていったこの若者への熱い思いと深刻な喪失感を忘れることができません。

龍馬は生きて時代を変え、司馬氏によって再誕し、今も人に勇気と感動を与え続けています。もはや人間の格、霊格が違うとしか私には言いようがありません。

「天に意思がある。としか、この若者の場合、おもえない。天が 、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき惜しげもなく天へ召しかえした。この夜、京の天は雨気が満ち、星がない。しかし、時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ 押しあげた」
これは書中、司馬氏が加えた龍馬への感想です。

軽薄と言うなかれ。しかし、嫁さんの理想のヒーローは、以前紹介したアダルトウルフの「犬神明」「ユリアヌス」。そして、読後は龍馬に惚れこんでしまったのです。

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