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限界集落

2006/01/17

限界集落という言葉を眼にします。平成3年当時、高知大学教授だった大野晃・長野大教授が発表した概念で、65歳以上の高齢者が集落人口の50%を越え、独居老人世帯が増加し、冠婚葬祭など集落の社会的共同生活の維持が困難な状況におかれている集落をこのように呼び始めたそうです。

これは農の現場が崩壊する危機を迎えているということです。否、すでに一部では崩壊し、永く日本を支えてきた農の現場が立ち行かなくなっているのです。
田舎に憧れて住み始めた私としては、厳しくも悲しい現実を突きつけられたようで辛いところです。

さらに最近の大雪のニュースを見るにつけ、田舎を見切り、都会に出て行く方々が増すのではないかと心配しています。

田舎に住む私は傍観者的に集落崩壊を危惧しているわけではありません。過疎地が抱える様々な問題を多少は理解していると思っています。中でも医療や、老後の問題、自然災害への備えに関し、年を取るごとに不安は募ります。だから田舎を諦めて町へ移り住む方々の心情は充分理解できるのです。

年間の中で田舎が一番輝く春先や紅葉の季節に訪れる方は、口々にその良さを讃えますが、環境の維持管理していく苦労を理解するのは住んでみないとわからないかもしれません。

この問題の解決は難しいのかもしれません。しかし、一方で田舎に住みたいという希望を持つ方々が、かなり多いのも事実です。定年(リタイヤ)後は田舎で悠々と暮らしたいという夫婦は多く、私の場所へもよく訪ねてきます。様々な問題はあるにせよ、自然に囲まれた田舎にはそれをかき消す魅力があるのも事実です。

団塊の世代がリタイヤを迎える今、多くの人たちが移住を考えている可能性があります。そんな方々が少しでも希望を叶えられたらいいと願っています。場所の問題は、過疎化が進むなかではそんなに難しくはないと思ってはいますが・・。

久々にアクセス解析の検索キーワードをチェックすると、マーガリン関連で我がブログぺージを訪れている方が意外に多いのです。マーガリンに対する健康意識と、その安全性への疑問を感じている方が多い現れに違いありません。

そこで、国内のマーガリン事情を確認してみたいと思い、雪印乳業株式会社のHPへアクセスしてみました。
同社の公式見解は、日本マーガリン工業会、内閣府食品安全委員会ホームページとほぼ同様のものでした。

ここでマーガリンへについてもう一度まとめてみたいと思います。

マーガリンには「食用油(液体)」と「硬化油(固体)」が含まれています。「食用油」は、ひまわり油やからし菜油などのサラダオイルの原料になるオイルです。「硬化油」は食用油に水素を添加して作った固形状のオイルです。

マーガリンは、この二つのオイルを適当な割合でブレンドして作られます。ソフトマーガリンには硬化油の割合が少ないので柔らかいというわけです。

現在問題となっているのは「硬化油」に含まれている「トランス脂肪酸」で、これは「硬化油」の製造過程で生じます。
「トランス脂肪酸」は、悪玉コレステロールといわれているLDLコレステロールを増やし、善玉コレステロールといわれているHDLコレステロールを減少させる働きがあるといわれています。その結果、動脈硬化などによる心筋梗塞をはじめとした心臓疾患のリスクを高めることがいわれています。

以下雪印乳業のサイトから引用。
アメリカでは加工食品中のトランス脂肪酸含有量の表示を2006年1月より義務付けることとしています。また、トランス脂肪酸の摂取量は、1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告しています。

カナダでは、2005年12月から原則として栄養成分の表示においてトランス脂肪酸が表示対象となります。

デンマークでは、2004年1月から国内で販売する加工食品の油脂中のトランス脂肪酸含有率を2%までに制限しています(動物由来のトランス脂肪酸を除く)。

WHO(世界保健機関)とFAO(食糧農業機関)の「食事、栄養及び慢性疾患予防に関するWHO/FAOの合同専門家会合」では、心臓血管系の健康増進のため、食事からのトランス脂肪酸の摂取を極めて低く抑えるべきであり、最大でも1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とするように勧告しています。
(ここまで)

トランス脂肪酸一人一日当たりの摂取量(g)(内閣府食品安全委員会HPより)
日本(平均)  1.56
米国(成人平均)5.8
EU(男性平均)1.2~6.7
EU(女性平均)1.7~4.1

摂取エネルギーに占めるトランス脂肪酸の割合(g)
日本(平均)  0.7
米国(成人平均)2.6
EU(男性平均)0.5~2.1
EU(女性平均)0.8~1.9

日本の場合、政府、マーガリン工業会及びメーカーの見解としては、「諸外国と比較して日本人のトランス脂肪酸の摂取量が少ない食生活からみて、トランス脂肪酸の摂取による健康への影響は小さいと考えらる」ということです。
よって、現在規制や勧告、注意等なんの対策も行われていません。

メーカーの食の安全性への責任は重大です。マーガリンへの不安と関心の高まりから見て、サイトで政府見解を繰り返すだけではなく、今後は不安のないマーガリンの製造をしていきたいなどという積極的な姿勢を見せて頂きたいところですが。

若い頃(せいぜい30代前半まで)に読んだ本の中で、時間の経つのを忘れるほど夢中になれたものを紹介しています。現物が手元にありませんので曖昧な記憶での感想をお許しください。

■竜馬がゆく:司馬遼太郎
司馬遼太郎の最高傑作です。今更私が、ここで何かを述べる必要もありますまい。
幕末を一気に駆け抜け、去っていったこの若者への熱い思いと深刻な喪失感を忘れることができません。

龍馬は生きて時代を変え、司馬氏によって再誕し、今も人に勇気と感動を与え続けています。もはや人間の格、霊格が違うとしか私には言いようがありません。

「天に意思がある。としか、この若者の場合、おもえない。天が 、この国の歴史の混乱を収拾するためにこの若者を地上にくだし、その使命がおわったとき惜しげもなく天へ召しかえした。この夜、京の天は雨気が満ち、星がない。しかし、時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ 押しあげた」
これは書中、司馬氏が加えた龍馬への感想です。

軽薄と言うなかれ。しかし、嫁さんの理想のヒーローは、以前紹介したアダルトウルフの「犬神明」「ユリアヌス」。そして、読後は龍馬に惚れこんでしまったのです。

前回は工具のことを書きましたが、木工機械もよく壊れます。主にモーターのトラブルと鋳物部品が割れるトラブルです。

シニアボランティアからの要請で専門機械などを購入する際、近隣諸国からの購入をJICAは奨励しています。地域と同レベルのものを調達する整合性を考えるわけです。そのために台湾製木工機を購入しました。これは単に台湾製機械の流通が多いということを意味しています。しかし、台湾製もだいぶ良くはなりましたが品質はイマイチですね(当然?)。

マレーシア製横切もっとも日本政府の援助で入っている日本製木工機械もイマイチ。
ローカルには言えませんが、特に「高○製作所」製、角鑿機は使い勝手が良くありません。
圧締装置の設計が悪く何度調整してもスムースではありませんし、圧締方向が一般とは逆(注)ですから使うたびにストレスがたまります。また鑿のリターンスプリングが強く、最弱にしても任意の位置で止まりません。さらに、上下の位置決め用ストッパーが振動で動きます。加えてテーブルの昇降ハンドルも一般とは逆の位置に付いています。サウスポーが設計したのかもしれないなと思っています。

同じ製作所製の手押鉋盤も信頼性に欠けるもので、ベアリングが一度焼き付き、フェンスの送り出し装置のシャフトの鋳物製ハウジングのロック部分が締めこむうちに割れました。「たいがいにせーよ」と言いたいところですが、現地のニッポンクォリティへの信頼を裏切るのは私としても辛いところですので、どうか良いものを作って下さいとだけ申し述べたいと思っています。

横切用エンドストッパーマレーシアから購入したスライディングテーブルソー(横切り盤)は軸傾斜仕様で確か5万円弱です。勿論、造りはそれなりですが、マレーシアの小規模家具工場では一般的です。しかし、このロークォリティなマシンで驚く精度の家具を作る工房が現地にはあるのです。
このままでは使いにくいので、日本の横切盤のように定規とストッパーを取り付けることにし、機械科に注文しました。
学生が作業を行ったのでしょう。修正を何度やり直してもうまくいきません。さらに、定規との接触面が大きなRになっているために締めてもグラグラするのです。最終的に町の機械屋に頼んで接触面を削り直してもらい、不具合を取り除いたのです。

画像上はマレーシア製のスライディングテーブルソーです(これは軸傾斜タイプ)。画像下は既製鋼材を利用したフェンスとストッパーです。10年も使ったような風情ですが作って間もないものです。これでもメッチャ便利になりました。

注:今までの経験では、右から左方向にに締めるのが一般的だと思っていますが、違ったらごめんなさい。ご指摘下さい。

劣悪品質

2006/01/11

角鑿用ビット(これをビットと言って良いものかどうかは不明)の外側(箱鑿)が一個目の穴開けで裂けて使えなくなる。下穴に使用する小径金属用ドリルビットがいとも簡単に折れる。スパナの口の片側が簡単に折れる。ペンチで針金が切れない。ハンマーの片側に付いている釘抜き(バール)が折れる。ラチェットレンチの左右の切り替えがすぐに利かなくなる。ドリルチャックが回らなくなる。モーターは焼ける。
使い始めてすぐにキャスターの首が動きにくくなる。それも12個のうちの半数以上。

信頼できる工具が少ないのです。機械の部品もすぐに壊れる。こちらで買える廉価版マキタ製電動工具もそれほど品質は良くない。
いつも修理に走り回っています。木工科が持っている工具は上記のように使えないものばかりですからそれだけでストレスです。

町には実に多くのスパナやペンチなどの工具を並べている出店があります。売られている工具、道具の品質は実に劣悪で、速攻(?)で壊れます。ローカルはそれを周知で、しかしお金がないから取りあえず買うのです。スパナがゆるいからボルトも傷んで角がなくなる。するとタガネで叩いて回します(車のホイールナットも)。
だから、そんなお店の工具は私には屑鉄にしか見えませんが、悲しいかな、他にないときにはしょうがないから買うしかないのです。

これら劣悪品質の機械、工具、機械部品の多くは中国製です。実に無反省にその場しのぎの品々を作っているものだと呆れ返ります。無反省にといったのは使用者のことなどコレッぽっちも考えていないからです。だから、ここでも中国製品は蔑まれています。
しかし、そんなものどこ吹く風、彼らにとって、とりあえず売れればいいのです。

お知らせ

2006/01/07

久し振りにHPを更新しました。こちら(ラオス)で使われている罫引です。
詳しくは「フランス罫引」をどうぞ。

ポルシェ911、モーリス・ミニクーパーS、ドカティ450デスモ、ホンダCL72、ヤマハDT1、モールトンの自転車、シェカーファニチャー及びアーキテクチャー、トス・モーサーのコンティニアスアームウィンザー、Y-チェアー、グリーンウッドワーキングの手法によるスラットバックチェアー、コンタックスRTS、ミノックスGL、イサムノグチのAKARI、桂離宮、神明及び大社造りの神殿。

「シンプル」について書こうと思っていました。ところが、今までに「おぉぉ」っていう驚きを覚えた様々なモノが「シンプル」とオーバーラップして現れて来るのです。それでとうとう書けずに終わってしまいました。
ちなみに、自分の中で、上記プロダクトには「シンプル?」というものも含まれます。シンプル=良いデザイン(良いデザイン=商品寿命が長い=スタンダード性がある)と仮定すればキッコマン卓上瓶もリストしないわけにはいかないでしょう。
「シンプル」もいろいろ考えるとややこしくなってきます。

平穏無事

2006/01/01

31日といっても町はほとんど平日と変わりません。
昨日は最後のラオ語レッスン日。しかし、予定変更で先生がラオ料理(チャオ マックレーン等)を作り、バーベキューで昼飯。ラオビールが激しく喉を潤し、至福の瞬間です。
夕方からオーナー(家主)家族が夕飯を食べに来るというので、至福ビールは少し控え、嫁さんはそのまま準備に入ります。

5人と聞いていましたが、ふたを開けると、オーナー夫妻、オーナーの妹、姉夫婦に子供8人、総勢15人の大所帯です。ラオスでは知人を連れてくるのはよくある事なのです。嫁さんの作った日本料理で和気あいあい。ラオ人は日本人とフィーリングが似ている部分があるので気負わずリラックスできます。ただし仕事の方法は別です(日本人から言わせるとリラックスが過ぎる?)。

数少ない家庭では、夜遅くまで大騒ぎをしています。大音量の音楽の余波が徐々に静かになるのは2時近くになることも・・。
新年も昨日と変わりなく、花火爆竹が轟くこともありません。隣のローカルは6時に起きて炊事洗濯を開始しています。

ところで、我がビートルは、ひどい整備で未だに調子がイマひとつ。自分でチェックしてみて分かるいい加減整備に憤慨してる状況。
だいぶ良くなりましたが、まだ、朝のかかりが悪いのです。パイロットエアーの調整は大体良いはずですが、オートチョークが効いていません。日本のように寒くはないのでチョークレスでもかかりそうなものなのに(どなたか教えて)。
交換したスターターが合わないせいか、回転数が足りないのもかかりが悪い原因?
機械式に代えた電動ヒューエルポンプの発熱がすごい。こんなに熱くなるの?

ネットで調べるとスターター等、負荷が大きなものはリレー化が良いそうで、スターターが直るのを確認しリレーを取り付ける予定(スターターリレーはモーターの巻き直し屋にあった)。
また、アーシング(造語)も旧車には効果的だそうなのでその気になったら、端子をかしめる工具がどこを探してもこの町には無い(意欲が削げる)。

ネットで調べものをすると、知らない情報が続々出てきます。
バッテリーレス化、フラッシャーのLED化、LED化用電子リレー等々。今日(元旦)はちょっとはまってしまいましたが、実はそれどころではないのです。

技術移転はそれほど簡単ではありません。様々な状況が横たわっています。今回は詳しく触れませんが、私は物作りの基礎技術を定着させて帰国したいと考えています。しかし、なかなか時間が取れません。
目を引く家具を作れば結果を残せたように演出できるかもしれませんが、それも空しいわけです(勿論それも重要です)。校長と何度も話し合いを重ね、新年早々から教官を教える時間を週一日取ることができるようになり、その準備やJICAへの計画書を提出しなければなりません。そしてブログの更新?。

ただし、「そんなことを元旦から考えないで今日くらいはリラックスだよ、コージ。ボーペンニャン(気にするな)」が、この国のスタンスです。間違いなく。