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  1. 2006/02/01  私の徹夜本 8(真空地帯) (0)

若い頃(せいぜい30代前半まで)に読んだ本の中で、時間の経つのを忘れるほど夢中になれたものを紹介しています。現物が手元にありませんので曖昧な記憶での感想をお許しください。

■真空地帯:野間宏
徹夜本とはいい過ぎかもしれませんが、何故か印象に残っています。
ネットで調べてみても、反戦小説、旧日本軍批判の代表として紹介されている場合がほとんどですが、純粋に物語として読んでも、前半は少し退屈ですが、後半の盛り上がりはなかなかのものです。毎日出版文化賞受賞作品。
同じようなジャンルで、大作「神聖喜劇」 大西巨人著があります。そのうちに読んでみたいと思っています。

この小説にも書いてあるような状況、軍隊内部の非人間性はよく語られることですが、私が思うのは、例えば軍隊という特殊な環境下において、日本人はこのように非人間的な行動をとるようになるものなのか、それは事実か否か、事実とするならば、それは何故なのかということを思います。
そうであるなら、その原因を追究し、フィードバックしていかなければなりません。敵が内側にいるような状況では戦えませんし、批判だけでは改善しないからです。これは軍隊のみならず、企業においてもある種同様だろうと思います。

余談ですが、日本人の常に共に行動する。行動しなければ仲間外れという意識は、実に特殊だと考えています。JICAの派遣前研修でも私は一人で昼飯を食べていました。飯時位は一人で好きなものを探して食べたいからです。しかし、このような行動は仲間外れの原因になります。最後には、私は一匹狼タイプだからと言われるのです。海外で長く暮らしてきた経験を持つ方が多いグループでもこれです。実に不思議で面倒です(私が変わっているということは充分に考えられますが・・)。

日本人は、基本的に過干渉でお節介が好きなのです。そして、同じでなければ納得しません。しかし、自分と同じではないのが普通ですから、他人の価値、違いを認めることが大事なのです。これが難しいのです。日本人には。
また、困った方を助けた場合、欧米人はすぐに立ち去るが、日本人の場合は感謝されるまで待つという話を聞いたことがあります。これも、基本的にお節介根性の表れです。優しいからこそクールに振舞うのです。

日本人はバラバラに見えて、命令一閃、団体で行動するのは向いているのですね。チャイニーズは、自分のことしか考えないから最後までバラバラ。自分しか信じないので、一族一派で固まるのです。
(余談の余談。徹底的に無駄を省き、高品質、効率的なモノ作りにができるのに、日本の営業は20年同じことをやっていると、日本で実績を上げる中国人経営コンサルタントがいっていました。今だ、無反省な精神主義が跋扈しているというのです。旧軍隊の体質にも似たとまではいいませんが、この二面性は不思議です)

マレー人(ブミプトラ)やラオス人は、実に他人を尊重します。だから、余計なことを言いません。仮に間違っていてもあまり口を出しません。温厚な人間関係を重視します。だから自分さえ良ければいいといわれる場合もありますが、中華系とは違うと思います。ただし、お節介をしませんから進歩が遅れるという面はあるように思います。文化の違いは興味深いものです。

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