若い頃(せいぜい30代前半まで)に読んだ本の中で、時間の経つのを忘れるほど夢中になれたものを紹介しています。現物が手元にありませんので曖昧な記憶での感想をお許しください。
■気分はだぼだぼソース:椎名誠
一世を風靡した(?)椎名誠の初期のエッセイです。他に、「さらば国分寺書店のオババ」「哀愁の街に霧が降るのだ」なども同様に非常に強く記憶に残っています。
日常の些細時をこの人ほどユーモラスに、「そーなんだよ」と共感させる視点を持ち、それを独特の文体で実に巧みに表現してしまうエッセイストを知りませんでした。
日常感じる、ちょっとしたこと、何か変だけれども、ちきんと言葉に置き換えたり、分析することもなくそのまま見過ごしてしまうことを掘り下げてしまう観察の巧みさ。私だったら数行で書き終えてしまうことを、そのテーマで数ページ書ける、読ませるというのはすごい才能です。
初期の様々な雑誌の批評は実に爽快でしたが、有名になるに従っておとなしくなっていったのは残念ですが致し方ないところです(仁鶴もたけしも最初の頃のラジオDJではすごかったですから)。
有名な方で、大量の著作があり、ここで取り上げる必要も無い位ですが、取り上げたいインパクトがあったわけです。基本的に才能があって健全なんですね。