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  1. 2006/03/11  バリアーは存在する (0)

ホテル東横インが身障者のための設備を撤去するなどの不正改造で問題となった。
反対に、身障者のためのバリアフリーで稼働率80%をキープする優良ホテルもある。営業不振が続くホテルが、身障者対応をして集客を目論む。そこには、人道的な配慮の有無に関わらず、ハンディキャップを持つ方を利用すれば利益に繋がる経営戦略が見える。その方針が利益に繋がり、ハンディ側の方々が恩恵を受ければ、ウィンウィンの構図が成立し、結果オーライということか。

ボクは以前から、日本人のハンディを持つ方々に対する根強い差別感は今だ正しく払拭されていないと感じている人間である。

子供の頃、近所にマスクを離さないおばさんがいた。疑問に思って母に聞いたことがある。はっきり答えてくれた記憶はないのだが、ヒロシマに関係しているということは記憶にある。人との交わりが少ない方だったのは子供の私にもわかっていた。肩身の狭い状況があったのであろう。一般市民が犠牲になった原因は市民を目標にした米軍にあるというのに(いや、仕掛けた日本に非があるってか?)。

人権、差別という単語は市民権を得て久しいが、発生当初、多くの水俣被害者は自己に原因があるわけでも、他に迷惑を掛けるわけでもないのに、差別を受けていた事実がある。割と最近のことである(こういう問題の改善に要する時間に比べたら)。
均質を是とする国民である。価値観が違っていればはじかれる。障害を持つ方は疎んじられたり距離を置かれてしまう。ただし、何事も組織や部落に従順で程々の場合は、何の問題も生じない居心地のいい村社会が展開する。
また、従順で平均的な場合は問題はなく相互扶助の対象になるが、相互補完できない弱者には辛い社会(行政サービスのことではなく)。

わが町でも同和や人権に対する教育は熱心に行われている。しかし、日本人の精神の裡に在る「同質」を是とする雰囲気から立ち昇る別物を排除しようとする無自覚な雰囲気や、人の数だけ価値観の違いは存在するという事を認めていこうとする努力はどれだけ行われてきたか(いや、どれだけ効果を上げてきたか)。
ファンダメンタルな部分で、そういった人権の認識の代わりに存在している「蔑視」の意識が変わらずに続いていることをホテル問題でも思った。

先入観を取り去り、人を「人格」として自然体で認め、受け入れることは、しかし、なかなか難しいことではあると思うが。

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