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  1. 2006/09/30  ドイツ型貢献に思うこと (0)
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    2006/09/12  帰国前 (0)
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    2006/09/06  住宅の問題 (0)
    2006/09/04  南方鮮魚2 (6)
    2006/09/03  根室漁船銃撃 (0)

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ラオス中部、タケク県にあるカムワン技術訓練校はドイツが関わっている。設備も充実しており、校舎のレイアウトを始めとして、計画段階からの専門家の指導が歴然としており、長期的な視点に立った協力の姿勢を感じる。
長期的なプランに基づく職業訓練への支援を指すのではなく、それを支える戦略を思うのである。

国家の戦略としてこの地域をどのように捉え、そのためにどのような手段で影響を与えていくかという側面を抜きにしては、ドイツなどの長期に渡る協力の方針は理解できない。彼らには、対象地域でどのような道具が伝統的に使用されてきたのか、などという点には興味が無く、彼らの方法を教授する。長期的に見た自国の文化の刷り込みである。

武力、経済力での戦いの後は、文化的覇権の時代であるともいわれる。様々な地域で、自国の文化的影響を与え、その地域で様々な文化的、産業的手法がスタンダード化していけば、将来的に、利益の還流は想像に難くない。ただし、こういった露骨な自国への利益誘導は今日的ではなく、Winwinの考え方で置き換わったりする。そうでなければ、したたかな欧米の政策を理解できない。そういった立場に立つと、ナイーブな支援・貢献・援助論は姿を消していき、骨太で長期的な視点と方法論が浮かび上がってくる。
(誤解を恐れずにいえば、この点では、是非は別にして地元の要請は二の次である。例えば要請のある道路整備よりも自国の利益に繋がる協力優先等)

是非はともかく、日本に乏しいと写るこのような戦略ではあるが、アメリカに追随したアフリカ重視に重点を移す日本の外交政策の変化に伴い、JICAの協力方針がアフリカ優先に変更された現状を見れば、やはり国家戦略には添っていることを感じるが・・。

フランスが当校木工科を指導していた時代の加工品は、現在スタッフが行なうものよりも高度である。つまり、退歩が著しいのかもしれない。しかし、退歩と判断する前に、はたして進歩があったかということも考えられるし、技術の定着が充分ではなかったとも考えられる。

前任地マレーシアは長く英国統治だったが、英国が残した伝統文化の一つはガーデニングであり、優れた英国の木工技術は定着していない。しかし、日本には開国以降に移植された英国の伝統木工技術が根付いている。我が国には受け皿としての文化レベル、物作りのレベルの高さがあったわけである。
同様に、此処にはフランスが根付かせようとしたものを受け止める土壌がなかった・・、のかもしれない。そして、未だにモノ作りに必要なロジカルな視点が欠けているのをみると、その感を強くする。

この問題への手短かな解決法は、おそらく無い。前述のようなオペレーションがあり、それをベースにすれば息の長い取り組みは可能かもしれないと思うが、JICAのシニアボランティア制度を見ると、どうしても短期的、全体的である。それはそれで是としても、さして重要とされない地域の場合、JOCVやSVの派遣で、表面的には協力の姿勢を継続させておくという、ファジーな日本的外交姿勢を、この制度に感じる昨今ではある。杞憂ならいいが。

ありがとう

2006/09/22

先日ブログで、不用な木工用の工具、消耗品があったら送っていただけないか、リクエストをしました。

昨日、手元に届きました。ほんとうにありがとうございました。日本で、こんなものと思えるような取るに足りない工具、道具、消耗品の数々の入手が難しい、あるいは、売ってはいても予算が無くて買えないのです。
木ネジを始め、様々な工具助かりました。マスキングテープも位置決めに使いますから、あの程度あれば相当持ちます。

現在は、私に与えられている予算で必要な工具等の購入は可能ですが、任期も残り僅か。今後の事を考えると、些細なモノ、量でも助かります(ただし、現地スタッフは、私ほど深刻に考えていない可能性が高い)。

封筒に入る範囲で結構です(私書箱のスペースに入る範囲(断面で昔のティッシュ箱程度)ですと、引き取時にエキストラチャージがかかりませんので、スタッフの負担が発生しなくて都合がいいのです)。
使わなくなったものや、余ったものがありましたら、送って頂ければ助かります。

参考までに申しますと、木ネジ(日本で使う一般的な長さのもの。15~50mm程度)、ドリルビット(木ネジの下穴用:小径はすぐに折れる)、交換用ドライバービット(プラス:こちらのものは材質が悪く先端がすぐに潰れる)。可能でしたら(小さい容器入りだと送るのは簡単かもしれないと思われる)木工用白ボンド(酢ビ系)。などの消耗品は非常に助かります。また、額縁の裏板押えとフックも入手不能です。

勝手なリクエストを書きましたが、今後とも、アジア最貧国の一つであるラオスの木工の援助にご理解を頂ければ嬉しく思います。感謝にかえて。

帰国前

2006/09/12

椅子制作風景帰国が迫ってきた。挨拶回りや、各種行事で忙しくなってきている。しかし、帰国までに、来年1月に首都ビエンチャンで催される予定の全国技術短大展に向けての作品作りの手助けを頼まれていて、今も慌しく制作している。

今年始めから木工科の教官を対象に、椅子の設計から制作までを行った。その椅子は、今年度の全国技術短大展で全て売れた。現在は、教官が学生を指導し、来年の展示会に向けて4脚を制作している。画像はその制作風景である。

ウィンザースタイルのサイドチェアーは、伝統的手法を用いて作るのは比較的簡単だと思うが、図学を用いて、脚とスピンドルの実長、実角の出し方の理解に長~い時間がかかった。
しかし、教官が学生を指導して制作できるようになることが、我々の目標であり、この点での自画自賛を大目に見ていただければ、多少感慨はある。

ちなみに画像中央奥は、タイから注文を受けて作っている同タイプの椅子。作業しているのは木工科副科長。
タイ、ムクダハンにある、あるホテルのオーナーから、前回制作したケインシートの椅子と、この椅子を注文されたのであるが、なにしろ時間がない。

最終報告書の締め切りは今月半ばだが、まだ手を付けていない。ブログを書いている場合ではないのだが・・。

南方鮮魚3

2006/09/08

前回紹介した魚は、「コロソマという淡水魚」に似ているというコメントを頂いた。画像も確認したが、実際よく似ている。
淡水魚の生食は注意が必要とも書かれてあったが、もう2度食った。

最近になり、小ぶりだが同じ種類と思われるものが並んでいたので確認した。ベトナム系のお姉さんは海のものだという(2度食べたから、お姉さんの言葉を信じたい)。
ベトナム系や中華系は、実際はどうであろうと本当のことは言わないから、海のものだというなら、それ以上の追求は難しい。
そして、疑われていると感じたり、必要以上に品物を確認したりすると、彼らは店からいなくなるし、それを見ている同業者も我々の相手をしなくなる。

以下余談。
ここサワナケートでは、商売(トレーディング)はベトナム系が握り、繁盛している。実際、彼らは実にしたたかで、強気。嫌なら買ってもらわなくて結構というスタンス。朝市でも、初めての客は、足元を見て平気でふっかけてくる。
朝市のラオ人のお店はそんなことはない。愛想は無いがぼったくりも少ない。
マレーシアの市場でも同様だった。チャイニーズ系はぼったくり、マレー系はナイーブ。だから彼らは仲が悪い。
ラオ人もベトナム系とは距離を置く。

近所に住むマレー系インド人は、マレーシアではインド、マレー、中華系は実際は仲が悪く険悪であると、はっきりいう。
そして、中華系は親戚一族で結束し、ビジネスチャンスがあれば、他に取られないよう、各地から仲間を呼んで利益を確保してしまうから発展しているが、インド系は親戚も信用せず、有益な情報は自分だけのものにする性質から民族としての発展がないと。
ちなみに、マレー系チャイニーズの諺は、蛇を信用してもインド人は信用するなである。

中国大陸に長い間居た、ある老人がいうには、中国人は執念深くて怖い民族である。ただし、彼らは自分や一族の利益を優先し、国家への帰属意識が希薄だから日本は助かってきた。まとまれば日本はかなわないだろうと。
内圧開放や帰属意識高揚のために、中国指導層は小泉首相の靖国神社参拝を実は利用しているのである。

そして日本や日系は― 、ベトナム系やチャイニーズ系に比べ、とてもナイーブだと思う。外交も援助の方法も同様である。
ともあれ、各民族の性質、傾向、歴史観を知ることはたいへんに興味深い。

住宅の問題

2006/09/06

フランス様式の古い建物画像は短大の近くにあるフランス様式の古い建物。現在は教育省が使っている。フランス様式の建物は、見るべきものが多い。その中で最も気に入っているのがこれである。

シンメトリーで、センターに少し飛び出た玄関口があり、それらを取り巻く廻り廊下。同様の古い一般住宅でも、回り廊下が配置されているものを散見する。このゆとり感覚、リッチ感覚(好ましいと思わない表現だが)がいい。

バルコニーではなく、屋根下に配置された廊下(専門用語を知らない)で、建物の一側面、通常は玄関のある側に設けられている。家屋を建てるチャンスでもあれば、ぜひ作りたいと思う。ただし、幅90cm程度では貧相になってしまう。画像の建物のものは、幅約150㎝である。最低この程度は欲しい所だが、日本の住宅事情では難しいか。

親父の生家は農家だった。廊下が東と北側にあった。取りあえず回り廊下。夜は雨戸を閉める。厠は北側にあって、母屋から少し離されていた。夜、厠に行くにはこの回り廊下を歩いていかなければならなかった。子供の私は怖くて一人で行くことができなかった。

海外では、英国とフランスの影響を受けた室内で暮らしたが、我々の住環境でも取り入れるべきだなと思うのは、トイレである。
コンドミニアムやホテルアパートメントでは、キッチン、リビング、メインベッドルーム、サブベッドルーム×2、という部屋数は標準的だと思うが、これでトイレが3つある。
プライベートエリアにトイレがある快適さを、暮らしてみて始めて実感した。

麻生総裁候補が、日本の住宅環境をもう少し豊かなものへ変えなければならないというようなことを発言していた記憶がある。
天井高さ、容積と税務上の問題など、緩和できるものがあれば具現化してもらいたいと思う。日本の住居空間は余りに貧相である。

日本の伝統スタイルは心が和む。しかし、年を取るに従い、部屋数は最小限でいいから、天井や廊下など、空間に少しのゆとりがあり、快適で、くつろぎとプライベートエリアにトイレのある住宅に住みたいと願う。

南方鮮魚2

2006/09/04

南方鮮魚2前回紹介した魚は、コメントによるご指摘によると、サワラということがわかった。名前は聞いたことがあるものの、自分の無知さ加減と、南方系の珍しい魚でも何でもなかったことが恥ずかしい限りである。

めげずに紹介するのがこの魚である。話がややこしくなるので前回は触れなかったが、実はシイラより前、始めてハマチ系に出会えたと思ったのがこれ。その後、売られている場面に出会えず紹介できなかった。

体長は約25㎝。画像のようには赤くない。鱗はある。値段は日本円で約60円(1尾)。内蔵まで脂がこってりで、庭で飼っているナマズに与えると、最も食いつきがいい。

ナマズの食いつきはいいが、最近は刺身が珍しくなくなり、その上、撮影のために割と頻繁に食べているので、私は、暫く間を空けたいという贅沢な状況にある。

九州の「たらの芽」は、認知されてきたのが割と最近で、珍しさも手伝って人気があるが、風味に乏しく、それほど旨いものではないと思っている。寒さに耐えた東北のものは風味があって美味。
同様にここで入手できる魚は、あまり風味がない。また、ほとんどの魚は脂も少ない。強いて言えば、アジ系の新鮮なものはそれなりに風味があっていける。

どうしてこの魚に脂が多いのか分らないが、風味系としてのアジ、カツオ系、こってり系としてのシイラと共に、旨い一種であることは間違いない。そしてこれは、日本でも見ることができるのだろうか。

根室漁船銃撃

2006/09/03

北海道根室市のカニかご漁船第31吉進丸が、ロシア国境警備隊の銃撃を受け、甲板員1人が死亡した。

彼らの乗ったゴムボートは警告も無く後方から第31吉進丸に近づき、至近距離から船室に向かって自動小銃を発砲。船体には40発以上の弾痕があるという。
これは未必の故意などではない。明かに船員を狙った攻撃であるという以外、どのような解釈があろうか。

船長は拿捕後、この事実をきちんとロシア当局に追求したのであろうか。ロシアの主張と日本側当事者の認識、意見は当然、異なってくる。しかし、装甲もない民間船への発砲と死亡者が出た事実に対し、毅然と抗議する責任が船長にはある。

事件の起きた海域は、デリケートで、日本側の密漁もあると聞く。そして、当日はボーダーを越えていた可能性もあるのかもしれない。しかし、それとは別の問題である。ロシア警備隊員の非人道と自らの主張をはっきり述べなければならない。
これはナショナリズム化でも何でもない。自分の主張をはっきり述べなければいいように持っていかれる。沈黙は美徳という日本のモラルは通用しない。

この問題の根底には、周知のように領土問題がある。ただし、日ソ共同宣言(1956年締結)では、北方4島に対する日本の請求権を放棄している。これが生きているので、実は日本の主張は正当性がない(ここではこれ以上触れない)。

実は近年、以下の事実がある。
asahi.com>社会>その他・話題>記事「密漁横行?ロシアからの輸入カニ、漁獲許容量オーバー」(2006年09月02日15時48分)から引用。

北海道大学スラブ研究センターの荒井信雄教授が、ロシアの漁獲統計や日本の税関統計資料などを分析した所によると、ロシアから日本国内に輸入されているカニは近年7万トン台で推移しているが、ロシア政府が定める漁獲許容量は5万トン台である。実に、許容量を2万トン以上超えるカニが輸入されているのである。

これは、北方領土海域でロシア側の密漁が横行していることを裏付ける証拠であり、「ロシア側が漁獲許容量を超えて取れば、資源は枯渇する」と指摘する。
北方領土島民によると、ロシアではソ連崩壊後、漁業者への保護がなくなり生活のための密漁が横行しているという。

自らの不正操業を差置いた、他国へのきびしい監視、取締り、銃撃行動に出る身勝手に対し、日本政府は何の外交手段も取りえないのか。