画像は短大の近くにあるフランス様式の古い建物。現在は教育省が使っている。フランス様式の建物は、見るべきものが多い。その中で最も気に入っているのがこれである。
シンメトリーで、センターに少し飛び出た玄関口があり、それらを取り巻く廻り廊下。同様の古い一般住宅でも、回り廊下が配置されているものを散見する。このゆとり感覚、リッチ感覚(好ましいと思わない表現だが)がいい。
バルコニーではなく、屋根下に配置された廊下(専門用語を知らない)で、建物の一側面、通常は玄関のある側に設けられている。家屋を建てるチャンスでもあれば、ぜひ作りたいと思う。ただし、幅90cm程度では貧相になってしまう。画像の建物のものは、幅約150㎝である。最低この程度は欲しい所だが、日本の住宅事情では難しいか。
親父の生家は農家だった。廊下が東と北側にあった。取りあえず回り廊下。夜は雨戸を閉める。厠は北側にあって、母屋から少し離されていた。夜、厠に行くにはこの回り廊下を歩いていかなければならなかった。子供の私は怖くて一人で行くことができなかった。
海外では、英国とフランスの影響を受けた室内で暮らしたが、我々の住環境でも取り入れるべきだなと思うのは、トイレである。
コンドミニアムやホテルアパートメントでは、キッチン、リビング、メインベッドルーム、サブベッドルーム×2、という部屋数は標準的だと思うが、これでトイレが3つある。
プライベートエリアにトイレがある快適さを、暮らしてみて始めて実感した。
麻生総裁候補が、日本の住宅環境をもう少し豊かなものへ変えなければならないというようなことを発言していた記憶がある。
天井高さ、容積と税務上の問題など、緩和できるものがあれば具現化してもらいたいと思う。日本の住居空間は余りに貧相である。
日本の伝統スタイルは心が和む。しかし、年を取るに従い、部屋数は最小限でいいから、天井や廊下など、空間に少しのゆとりがあり、快適で、くつろぎとプライベートエリアにトイレのある住宅に住みたいと願う。