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/122007
久しぶりの雪。こんな日に帰ってくる末っ子を女房が迎えに行く。峠はいつものように雪が多く、長く履き続けているスタッドレスの効きが心配。ずっとくっついて来た商用車が堪らず抜いて行った。暫くするとガードレールにその商用車が突っ込んでいたそうだ。バカな奴だと思うが、ドライバーの気持ちは、判るような気がした。
実は、木工所での修行時代。一時期、ラッタッタというチャチなソフトバイクに乗っていた。通勤の途中で出会う敵は、新型リード50(別に敵ではないが)。ストレートではまったく歯が立たない。長いストレートで引き離されて負けるのだ。そのストレートの終わりは90度のコーナーになっている。「今日は、このコーナーで決着をつける」、気合で突っ込んだそのコーナーは、その朝、非情なアイスバーンだった。
フロントからツルリと地面に落ち、その日に下ろした新品のグローブは綺麗にすれた。暫時、そのリード男は傍らに停車し「大丈夫ですか」と、ほざいた。
こんなに灯油が高いと、薪の手配が大変で使う気が失せていた薪ストーブを再考する。
火力は弱いが使用済みの椎茸のホダ木なら何時でも手に入るし、軽くて夏場に簡単に片付けられるブリキストーブなら3千円台である。しかも数年は持つから重い台湾製鋳物でなくても充分。ただ、このブリキストーブをオガクズストーブに改造できないかなと考えているのだが・・。
木工を趣味としている方々の制作している治具にはいつも瞠目する。先日、ボーリング用のアングル治具を制作した。手持ちの螺子類を利用するので制限が多い。十分なものではないが、無いよりはマシか。時間も無いしと納得させている。午前中は全ネジボルトを買ってきてそれに取り付けた。
巷が妙に騒がしい。そういえば、今日はみそかだ。
ハードディスクが壊れた。主要なファイルのバックアップは取ってあるので問題ないが、システムを元に戻す労力を考えると、ウンザリどころの話ではない。できることは、疑問を抱かず何も考えず、ひたすら粛々と復旧への歩を進めること。
(注:HDは、まともなメーカーの新品を購入したのだが・・)
この際、バックアップ、セキュリティ、そしてシステムの安定化について、少しだけ関連ソフトを試した。
以前から、ハードディスクのバックアップの必要性を感じていたが、壊れて痛い目に会わなければ、金も掛かるということもあり、腰を上げない。遂にバックアップソフトを購入することにした。
WINがインストールされたドライブを丸ごとバックアップし、WINの故障時にそっくり元の状態に戻すというバックアップと、メインで使用しているハードディスクのクローンを作成するソフト(ハードディスクの交換に便利)が一緒になった、「LBバックアップコマンダー9」というものを購入した。
セキュリティソフトはインストールしてあるのだが、この際、「アスキー・ドットPC」という雑誌のお勧めだった「AVG」のフリー版をインストールしてみた。製品版と同様のヴァイルス検出能力ということだが、ファイアウォールとスパイウェアのサポートはしていない。
記事では、ファイアウォールは「ゾーンアラーム」、スパイウェア対策は「ウィンドウズ・ディフェンダー」で対策せよとのこと。ただでさえ遅くなるセキュリティソフトを3つをインストールすれば重くて使えない。実際、試しに3つをインストールしてみた(!!)。スタートもシャットダウンも時間が掛かる。その上、自動アップグレードが重なり、ネットが遅くて使えない。感想としては、ヴァイルス対策機能としての「AVG」に問題は無くても現実的に使えない。婉曲な宣伝、プロモーションではないか。ヴァイルス対策だけでPCのセキュリティが保てる時代ではない。無責任な記事だと感じた。
この過程で、「Kingsoft」の「InternetSecurity」という、ヴァイルス、ファイアウォール、スパイウェアがセットになってフリー(しかも製品版と同様)という、少々考えにくいものを「窓の杜」で見つけた(見つけたというほどのことではないが・・)(注:このソフトは、「日経PC21」という雑誌の編集長インタビューでも取り上げられていた)。性能はよく分からないが、これをインストール。多少心配もあったが、共存できないために製品版のセキュリティソフトは削除した。
WINを長く使っていると、原因不明の不具合が発生する場合がある。その原因の多くがレジストリの肥大化だという。レジストリを整理し、削除しても問題のないファイルを表示してくれるフリーソフト(ワイズ・レジストリクリーナ/WiseCleaner/日本語版あり)(この種のソフトは他にも様々ある)を新たにインストール。
レジストリを整理した後は、再構築して不要な部分を削除して軽量化したほうがいい。そのためのフリーソフトもインストールした(今回、同時に紹介されていた、「NTREGOPT」を使用)。
(レジストリの整理、再構築のためのソフトは様々あり、どれがいいのかは、私には判断が付かない)
シャットダウンに時間がかかるようになっていたディスクトップは元に戻り(注1)、ノートブックは、製品版セキュリティソフトが入っていたにもかかわらず、230もの危険性の低いヴァイルスが見つかり、どうしても原因が分からなかった、起動時に「**.dill」ファイルがありませんというメッセージも消えた(注2)。
我家の2台のPCは現在、「安定」さを取り戻している。
(詳しい方にとっては間抜けな話題だと思うが・・)
注1:レジストリの整理で直る。
注2:ヴァイルスの削除で直る。
ばかばかしくも腹立たしい嘘八百の謝罪会見は見たくも思い出したくもない。
最初の会見での嘘に怒った元社員から改めて告発された「赤福」のあほな跡取りのうわべだけの謝罪会見も、多くの方々が苦々しく眺めたことだろう。
今後も内部告発は続くだろう。これはこれでいいことだと思うが、廃棄される食品を心配してしまう。
多くの資源やエネルギーを投下して作られたものであり、何より勿体無い。
食料品店は、期限前には格安で叩き売り、投売りすればいいと思うのだが、そうはいかないのだろう(?)。以前訪れた英国の田舎町のショップには賞味期限切れの食品が格安で売られていた。
最終的には自己責任で購入し、製造責任の追及はなしということで、相当量の食品が有効に消費され、飼料などを除いて無駄な廃棄を減らすことができれば、無益な環境負荷も低減できるというものである。現地価格が安いにせよ、多くの輸送エネルギーを費やして輸入し、労働を虚しいものにしてしまうことが残念ではないか。
随分前に、賞味期限の古いものから買ってくればいいのに、と女房に言ったことがある。食品によっては、期限の多少の差は気にならないし、鈍感なせいか、個人的にはどうってことはないと思えるし、それにより、無駄に廃棄する量をいくらかでも減らす可能性があるからだ。
所で、田舎の小さな食料品店に置いてある食品、例えば、生うどんを始め、練製品や一般的な食品の賞味期限の多くが消されていることに女房が気がついた。それも1度や2度ではない。そういえばある日、その店に通常は置いていないバドワイザーレギュラー缶があり、それだけに価格シールが貼ってあったのが妙に場違いだった記憶がある。
我々約2名は、「期限切れ食品回収・再販システム田舎ルート」というものが間違いなく存在すると確信していた。その店は廃業してしまったが、田舎の峠にある、小さな酒雑貨食品店等には、そんなシステムが機能していて、仕事帰りのキコリのおっさんが焼酎のカクウチをやりながら旨そうに食っていたチクワやソーセージも賞味期限が切れていた食品かもしれないのだ(注1:飲酒運転の取締りがが厳しくなって以来、カクウチを見かけることはなくなった)。
ミートホープ事件が報じられていた頃、あるスーパーマーケットで購入した豆腐が「きていた」。賞味期限内にあったが、少し臭った。大して深刻に考えもせず、製造元かスーパーに電話したらと言ったのだが、それっきりになった。今思えば、その豆腐の記述も改ざんされたものだっのかもしれない・・。
夏場の早朝にエンジンを始動しても、オートチョークがまったく効かない程度までオートチョークのアジャストスクリューを絞った。
問題は冬場の始動性がどうなるかということであった。
紅葉したイチョウの葉が一度にばさりと落ちてしまった、深い霜の降りた朝でもエンジンはすんなり始動した。
オートチョークは微かに効いている程度(夏場では効かなかったが、予想通り気温が下がり多少効き始めた)。ややエンジン回転数が高いという程度である。アクセルを多少煽らないと止まることもあるが、使いにくいということではない。基本的に混合気が濃いのかと疑ってしまうほどである。
兎に角、12月末の現在まで、寒い時期のスタートに関しての問題はない。オートチョークのデフォルトセッティングは何だったのか・・と思ってしまうほどである。
所で、素人の私がセッティングを変えて遊ぶ車両もこのサンバーの時代前後までか、と思う。現在の車の発動機は、各種センサーの鎧をまとい、高度なマイコン制御によって、日曜整備を楽しむアマチュアはおろか、整備工場の手に負えないハイテクの塊になってきている。いや、町の修理工場はおろか、高度な修理は地方のディーラーでも手に負えない時代になって来つつある・・と思う。あるいは、修理はできても、例えば可変カムタイミングユニット交換など、診断ソフトによる原因特定と、不良箇所のそっくり交換になってくるだろう(暫く前からそういう傾向は現実ではあるし、修理環境への設備費用も金がかかる時代になってきている)。
整備やリストアが趣味の方々にとり、ミニやビートル、あるいはモーターサイクルが、構造のシンプルさ、部品の入手しやすさからいって手軽な対象車なのかもしれないと思う。
個人的には、SUBARU FF-1にもう一度乗りたいと思うが、リストアに踏み出す気力はすでに失せた。所有していたYAMAHA XT-500のエンジンに手を入れて楽しもうと考えていたが、気が重くなって手放した。余談だが、XT500でもアメリカのオークションサイトでは、いまだに様々なパーツの入手が可能なのだ。
代わりにHONDA TL-125を入手したが、重整備のためには小さな専用ガレージを建てることが先決と、今だにそのまま。とうとうSUZUKI FB-80を手に入れ、夫婦共々、時々部落内を走り回っている。
(結局愚痴話ではないか)
ブラウザーはFirefoxを使っている。このブラウザの起動時間を短縮するTipを知って試したのだが、それまでに比べ圧倒的に早くなった。
詳しい方には当たり前で、かつ初歩的でまだ不完全なのかもしれないが、PCを長く使っている割には基礎的なことが分かっていない私には充分な効果があった。
①「prefetch」機能を使う。
Windows XPに備わっている、「prefetch」オプションを追加して起動することによって起動を早める。アプリケーションのディスクアクセス情報を先読みするという機能で、2回目以降は起動が速くなる。当然、他のアプリケーションにも有効。
通常、ディスクトップのショートカットアイコンをクリックしてアプリケーションを起動させると思うが、このアイコンをを右クリックして”プロパティ”を開く。
この中の「リンク先(T)」欄には、デフォルトインストールの場合、”C:\Program Files\Mozilla Firefox\firefox.exe”と書かれているはずである。この部分の最後に「半角スペース/Prefetch:1」を追記する。
“C:\Program Files\Mozilla Firefox\firefox.exe” /Prefetch:1
② Firefoxのconfigurationのカスタマイズ。
1.Firefoxアドレスバーに「about:config」と入力し「Enter」を押す。
2.表示された画面上部の”フィルタ”欄に「browser.cache.memory.enable」と入力する。
3.画面をダブルクリックし、「値」の部分を「true」にする(デフォルトはtrue(?))。
4.画面を右クリックし、新規作成→整数値をクリックする。
5.「新しい整数値の設定名」入力ボックスが表示されるので、空欄に「browser.cache.memory.capacity」と入力。
6.「整数値を入力してください」という窓が開くので、そこに下記を参考にして自分のPCの搭載メモリに応じた数値を入力する。
メモリが256MBの場合:4096
メモリが512MBの場合:8192
メモリが1GMBの場合:16384
7.OKボタンをクリックして終了。
③フリーソフト「Firefox Preloader」の利用
「Firefox Preloader」は、インストールするだけで、Firefoxの起動時間を大幅に短縮するフリーソフトである。これは、Firefoxで利用するいくつかのパーツを予め読み込み(プリロード)、起動時間を短縮する。
Windows (95/98/NT/2000/XP) に対応。英語だがダウンロード、インストールも非常に簡単(指示に従ってクリックしていけばインストールは終了する)。ファイルは自動セットアップと、Zipファイルの2種類があるが、好みで選べばいい。
インストールが完了し、「Firefox Preloader」を起動すると、WindowsのステータスバーにおなじみのFirefoxアイコンが表示され、これで起動速度向上の準備は完了。
「Firefox Preloader」のダウンロードサイトはここから。
他にも様々な方法があるようだが、ここで紹介したものは、「Mozilla Re-Mix」から参照させて頂いた(感謝します)。
車の新技術に関し、割と気軽な気持ちで書こうと思っていた。所が、書くにあたって調べると、知らないことや、解説を読んでも理解できない説明も多く、個人的なブログとはいえ簡単には書けなかった(注1)。
ミラーサイクルにしてもそうだし、ポンピングロスというのは燃費を1割前後落としているという事実さえ知らなかった(知ってもどうなることでもないのかもしれないが・・・(ポンピングロスの少ない領域を使用して燃費を向上させる運転方法のサジェッションを記しているサイトもあったが(注2)・・))。
温暖化への対応で、自動車の燃費規制は2020年に20km/L(車両平均)に達する可能性があるそうである。法規制も厳しくなっているし、販売に直結するメーカー間の燃費競争もあり、実に様々な技術が研究され、試され、また搭載されているのは驚きである。しかし、ハイブリッド技術をしてで国産メーカーにはアドバンテージがあるような報道があり、割と安心している我々ではあるが、実は、採算が見込まれる有力技術は欧州企業が先行し、国内メーカーはむしろ出遅れているという。
現在、日本の自動車の生産台数が多いとはいえ、アングロサクソンの粘り強さを決して侮ってはいけないのである(注3)。生産台数に限っていえば、いずれ中国にその座を明け渡すのは明らか。カブタイプのモーターサイクルのように・・。
参考までに、前回書けなかった新技術の動向と部分的な解説を補足的に述べると・・
2010年度燃費基準と達成に必要な技術は・・
摩擦低減
可変バルブタイミング
CVT etc・・
2015年度燃費基準と達成に必要な技術は・・
可変バルブリフト
直噴化
アイドリングストップ(注4)
DTC(注5)
2020年度燃費基準と達成に必要な技術は・・
可変圧縮比エンジン(注6)
HCCI燃焼(注7)
希薄燃焼
省エネのための新しい技術革新には驚くが、その一方で、3、4、5リッターのエンジンを載せた新型車が世界的に矢継ぎ早に登場している(特にここで触れたくもない・・)。
余談だが、ターボチャージャー装着エンジンはガソリンの気化熱で冷却する場合が多いという。このような技術に対しては、ポジティブな評価を与えたくない。
所で、木工作業において木材を昇降盤で縦に切断する場合、切断された部分が締まる(閉じる)場合がある。木材内部の含水率が低く、内部応力が残っていることが原因だが、閉じた木材が高速で回転する鋸刃を締めることにより、鋸刃の回転力によって材料が作業者の方向へ激しく戻り、非常に危険である。
このとき、送材を止めると摩擦熱で鋸刃がぐにゃぐにゃに変形する。そこで、鋸刃が発熱してきたと感じたら、いっそう強い力で材料を押し、木材中の水分で鋸刃を冷却すると切断を続行できる場合がある。ただし、押したほうが良いのか、すぐにスイッチを切ったほうが良いのかはケースバイケースだからビギナーには薦められない。
注1:そういうわけで、この記事を書くためにかなりの時間を割いた。自分でも何をやっているのだろうという疑問を抑えながら・・。
注2:アドレスを控えていなかったので裏覚えだが、大雑把に言うと、アクセルを開けていないほうがポンピングロスは大きいので、多少開けて走るというもの。勿論、開けすぎるのは禁。
注3:国産に多い綺麗なだけで味のないスタイル。アイデア段階から醸成へ昇華していない「生」なデザインのままの「オロチ」や三菱「コンセプトcX」は、はまさしく稚拙の一言(加えると、今話題のN社のスーパーカーのパッケージも、くどくて整理されていないと、個人的には思う)。
欧州車もトーイ化してきたとはいえ、完成度の違いは明らか。上記の新型国産車は、基本的に普遍への理解と要求度が違うことを実感させる一例。また、メルセデスの安全思想車体に追いつくまでにトヨタをして10年かかったという話を聞いた。水抜き一つにしても防錆への些細な配慮の違いなど、結局は民族の文化の質が設計の質を決定付けているのは間違いない事実。
注4:アイドリングストップ
興味ある事例:日経BP技術賞「機械システム部門賞」受賞。マツダ「スマート アイドリング ストップ システム」
この技術は、エンジンストップのたび、スタートにスターターを使用しないシステムである。直噴ガソリンエンジンでしかできないが、実に発想がいい。
作動原理は、先ずピストンをシリンダーの中間あたりで、ほぼ同じ高さになるように止める(これには正確な制御が必要)。
次に、圧縮行程にある(つまり上昇途中の)シリンダーに燃料を微量噴射して点火する。圧縮行程とは言っても,しばらく止めれば圧縮は落ちている。圧縮しないのだから大した力は出ないが、それでもちょっとは回る。ここがミソ。圧縮行程にあるピストンを押し戻すのだから逆回転になる。その時、膨張行程(下降途中)にあったピストンは逆に上昇を始める。そこに点火。爆発はささやかだが、1回目の点火より大きな力が出る。このときの回転方向は普段と同じ。これがセルモーターの代わりになる。3回目以降は通常回転である。これが0.3秒の間に起こるのでドライバーのストレスはない。
注5:DLC(Diamond Like Carbon)
DLC膜の構造は通常水素を若干含有した非晶質(アモルファス)構造でダイヤモンド結合やグラファイト結合などを持つものと言われている。ダイヤモンド状の炭素結合を持った非晶質炭素膜の総称。
DLCは、高硬度で優れた耐摩耗性。無潤滑下で低い摩擦係数。摺動時、相手材を磨耗、損傷させない(低相手攻撃性)。化学的に不活性で安定。焼付き、凝着、溶着を起こさない。腐食性雰囲気中でも侵されない等の性質を持ち、物理蒸着法や化学蒸着法等によってコーティング皮膜を形成する。
日産が開発した、水素フリーDLCコーティングを、エンジン部品である、バルブリフター、ピストンリング、ピントンピンの3点に行うと、摩擦損失を従来より25%低減でき、燃費を3~4%改善する効果があるという。
注6:可変圧縮比(VCR:Variable Compression Ratio)エンジン
走行中に圧縮比を8:1~14:1程度に変化させる機構を持つエンジン。
エンジンは、圧縮比を高くしたほうが効率は高まり燃費が良くなるが、ノッキングが起こりやすくなる。しかし実際には、ノッキングが起こりやすいのは高負荷・高回転の運転領域で、それほど負荷の高くない常用域では、圧縮比を14:1程度まで上げてもノッキングは起こらない。このような実用領域で、可能な限り高い圧縮比にしてエンジン効率を上げようとするのがVCRエンジンである。
圧縮行程の距離を変化させて圧縮比を変えるが、機構が複雑、重量増加で実用には至っていない。最近日産が開発したものはマルチ・リンク・コンロッドと呼ばれるもので、コンロッドの長さをリンク機構により変化させ、ストローク量を変えるもの。これにより、上死点位置を5.5mm変化させる。ターボエンジンとの組み合わせでは「燃費・出力ともに10%以上向上できる」という。
ストローク量を変えるとはいえ、前記事のアトキンソンサイクルエンジンとは考え方が違う。
注7:HCCI燃焼(予混合圧縮着火)(HCCI:Homogeneous Charge Compression Ignition)
ヂーゼルエンジンのように圧縮による発熱で着火する燃焼システム。昔、キーを回してエンジンを切った後、暫くエンジンが回っていたアフターランと同じ原理。優れた効率と排出ガスの大幅な低公害化を実現できる興味深い技術だが、制御が難しいらしい。
前回と今回の記事のソースの多くは、「Tech-On」のAutomotive Technologyを参照させて頂きました。