この地域でも、製材所からでる鋸屑を燃料に用いるストーブが使われてきた。材木の需要が旺盛で、多くの製材所が操業していた時代、鋸屑は厄介者だったから、ただで貰うことができた。だから多くの大鋸屑(オガクズ)ストーブ(あるいは鋸屑ストーブ)が使われていた。
今は、製材所の多くが操業を止め、集約されて来たから鋸屑の絶対量も減ってしまったが、今でも大鋸屑ストーブを使っている人はいるし、昔ながらの仕様で作ってもらうこともできる。
この地域のものは、薪と鋸屑の兼用タイプであり、長さが1m位の箱状で、上にブリキ製で円筒状のカートリッジが載せてあり、それに鋸屑を入れる構造になっている。
カートリッジの下には小さな口があって鋸屑が落ち、真下には円錐状の鋳物製の部品があって、円錐状部品の先端部で鋸屑が燃えるようになっている。鋸屑は少しずつ燃え、それに従って連続的に上から落ちてくるのだが、何故カートリッジの方へ燃え上がっていかないのか不明(注:この辺りの構造をはっきりと確認したわけではない。いずれ確認する予定)。
近くのお店でも、このストーブを使っている。
一日8時間でカートリッジを4回満タンにし、ワンシーズンで、軽トラ山盛り三杯の鋸屑を消費するそうである(一杯¥500)。
このストーブの長所は、薪と兼用タイプだから使い勝手がいいこと、鋸屑が減ったら、カートリッジの蓋を取れば継ぎ足しができる点である。
また、鋸屑は、乾燥しようがしていまいが、同じように燃えること。そのお店の煙突は水平部がないから抜けはいいのだが、煙突が詰まったことはないという。
短所としては、円錐状の鋳物製部品の寿命が1年程度で、その価格が1万円位だという点である。
薪の確保の心配が無いため、このストーブにしようかと真剣に考えたものだった。