ソーダストストーブについての補足資料(前々回の記事で省略した部分を含める)。
画像は、燃焼試験をした一斗缶。ソーダスト(正確には、ソーダストが無くなったために、自動鉋屑)を詰めた参考写真。
塩ビパイプを立て、横には角棒を入れて詰める。途中で詰めては継ぎ足していく。
その後、パイプと角材を引き抜く。詰めているために、引き抜くには結構抵抗感がある。
この一斗缶は一辺約240㎜。高さ240㎜。これで、普通のソーダストを使用した場合、空気口全開で燃焼時間は約2時間。半開きで約3時間。フカフカの自動鉋屑を使用した場合、燃焼時間は全開で約1.5時間前後。
ソーダストは雑木(ハードウッド)の乾燥材。
当地で簡単に入手できるのは、杉の端材。これは、薪としては適当ではないが仕方が無い。そのため、ストーブを燃やし、室内を暖かく保つためには始終薪を追加している感じである。それに比べると、燃焼時間2時間というのはかなり嬉しい。
これを利用した燃焼試験では、容器が小さいこともあり、発熱量は少なかったが、十分使えるという確信を得た。
正直、杉の薪には戻りたくないと思う。かといって、灯油よりも割高なペレットにも抵抗がある。
調べてみると、欧米やアフリカで、ソーダストストーブを利用している例を散見することができる。
画像は、英国でのプロパンボトルを利用したソーダストクッカー。下部に穴を開け、本体上部で切ってソーダストを充填させる。最上部がバーナーで、且つ煙突。
本人は、6時間以上燃えると誇らしげに書いてある。
ある程度の効率を持つ実用レベルのソーダストストーブは、一般的にダブルドラムタイプである。つまり、ソーダストが入った缶を内部に持つ円筒状のストーブである。
下から入ったフレッシュエアーはソーダストの中央部を燃焼させ、燃焼ガスとして上に昇る。よって、上面は極めて熱いが、側面はソーダストが断熱材の役目をするために熱放射は期待できない。
そこで、ソーダストストーブでは、煙突の取り付け位置を下にし、燃焼ガスが反転して二重ケースの空間部を下って煙突へ流れ、その部分で熱交換を図っている。
ただし、煙突位置が下にあると、十分な上昇気流が得られるまで、煙が室内へ出てくる。
それを防ぐため、ソーダストへの点火の前に、新聞紙を燃やして煙突の引きを発生させたほうがいい。
イラストのソーダストストーブは煙突への排煙口が2つ付いている。よく見ると、上の排煙口にはダンパーが取り付けられている。点火して燃焼が進むまではダンパーを開けて排煙を促し、温度が上って十分な上昇気流が得られた時点でダンパーを閉じるというわけである。
ソーダスト中央部に開ける煙道の直径は50~75㎜(2~3インチ)程度。
ストーブの直径が細く、全高が高い場合、発熱は多く、燃焼時間は短い。
ストーブの直径が太く、全高が低い場合、発熱は少なく、燃焼時間は長い。
ストーブの直径が太く、全高が高い場合、発熱は多く、燃焼時間は長い。そのため、使用状況によって設計選択すること。
大まかな燃焼時間の目安は、ソーダストの厚み、38㎜~50㎜(1.5~2インチ)につき1時間。
ストーブ直径300㎜(12インチ)の場合、燃焼時間は大雑把に言って6時間となる。
シンプルな構造で長時間の燃焼が期待できる。製材所が近くにあってソーダストの入手が容易な方、特に広葉樹の製材所が近くにある方には最適なストーブだと思う。
オーダーしてもそれほど高価にはならないと思う。インナーケースはオイル缶等も利用できるし、下部に穴を開けるだけだから、自作も可能であるので、複数用意しておけば便利である。
実物での確認ができないので何ともいえないが、ホンマ製作所の「多目的丸型ストーブ」がアウターケースとして利用できそうな気もする。ただし、煙突の取り付け位置が上過ぎるのが問題点だと思う。