ラオスでの生活のせいで、ひどい整備状態の車両に慣れてしまい、壊れたら修理すればいいというような、日本の常識からいささか乖離した感覚を完全に払拭することができず、大したメンテナンスなしに車検を通して乗り続けた。
日本でも悠長な、ラオス的な日常があったことを思い出す。
およそ30年位前、チェリーキャブに乗っていたとき、クラッチワイヤーが切れた。
日も暮れ、たまたまあった修理工場はシャッターを閉めている最中で、若いメカニックは、ストックのクラッチワイヤーはないから、セルでスタートして、回転を合わせてシフトアップして帰ればいいとアドバイスしてくれた。
セルでスタートすればいいだけの話と合点した私は、そうすることにした。
ローに入れてセルを回す。発進とほぼ同時にエンジン点火。ある程度速度が乗ったら、ギアを抜き、アクセルを一度あおって、回転が落ちていく時、つまり、負荷をなくした状態でサードに入れる。この時、シフトレバーをサード方向に少し押しながら、アクセルをオフにする。回転が落ちてきたどこかのタイミングでサードギアとショックなしで噛み合う。
セカンドギアを飛ばしたのは、この操作の回数を減らしたいこと、上のギアのほうが簡単に入るためである。
このノークラ運転で無事帰り着いた。こんな時代もあったのだ・・。
スバルサンバー18年目の車検における整備状況。
■交換部品
コンタクトポイント:凄まじい状況だった。交換して正解。
ブレーキホース:表面の細かい割れもほとんど無し。まだ使える印象。
マスターシリンダーのゴム部品:綺麗。まだまだ使える印象。
ディスクキャリパーのゴム部品:多少傷んでいる。交換して正解。
ホイールシリンダーのゴム部品:多少傷んでいる。交換して正解。
ミッションオイル:結構汚れていたが、思ったほどでもない(主観の差)。
ブレーキフルード:継ぎ足しで使ってきた。吸湿性があるので定期交換が推薦だが、私的使用でこれまで不首尾はなかった(薦めるものではない)。
(注:上記交換リストには、簡単に交換できる部品は入れてない)
■交換すべきだが、目視でいけそうなために今回は交換しなかったもの。
ブレーキ倍力装置のゴム部品:メーカーは4年ごとの交換推薦だが、綺麗、傷みなし。
燃料ホース:メーカーは4年ごとの交換推薦だが、傷みなし。
ラジエターホース:交換の予定だったが傷みなし。
ドライブシャフトブーツ:表面に細かいヒビ。ボチボチ寿命。
所で、もう一つの交換部品、オルタネーター。
オルタネーターのカーボンブラシも寿命が近いはず。いや、30万キロを超えている状態なら、いつ逝ってもおかしくはない。
カートリッジ式なら交換は簡単だが、搭載されているものは、カーボンブラシが単体で付いているタイプである。交換は厄介といわれるが、トライしてみた。
結果は、鉄屑化。オークションで中古購入(¥7000)の上、交換。
2つあるカーボンブラシの片方はかなり減っていた。今後2年程度は持つかなと思うが確信は持てない。
ベアリングのガタはなし。
カートリッジ式以外は自分で交換するのは難しい。とりわけ、アッセンブリーの仕方がよくわからなかった。
オーバーホールを問い合わせると約¥10000。リビルトで¥15000前後。
車体は丈夫になったものだと思う。
エンジンオイルやブレーキパッド、タイミングベルト、エアフィルター等の消耗部品を除けば、上記交換部品さえ、通常の使用で15年は持つ ―しかも若干の余力を残して― と思えた。
(これは決して人には勧めないし、スバルサンバーに関し、非難嘲笑を覚悟で述べた極個人的見解である)