オーダーしていたソーダストストーブのプロトタイプが完成した。
このプロトタイプは、以前このブログで紹介した、英国FULGORA STOVES LIMITED社のソーダストストーブの構造、寸法に準拠している。
このタイプのストーブが日本で稼動したことは、おそらく無い。
基本寸法はこのストーブと同じにしなければいけない。まず、同じものを製作して実証する。余計なアレンジは、ストーブの効率を低下させかねない。オリジナルを基準としてプロトタイプを製作すれば、次のアレンジは容易になる。
ちなみに、FULGORA STOVES LIMITED社のソーダストストーブは特許取得品だが、期限は切れているので問題はない。
プロトタイプ製作にあたりに考慮、目標にしたことは、
1.基本的な寸法を踏襲しながら製作コストを下げる。
2.FULGORA STOVES LIMITED社のものは、煙突取り付け位置が低い。ストーブ上面から煙突取り付け位置センターまで、およそ400㎜強。ここが熱交換部分になると説明されている。
燃料の中央に空けられた煙道から燃え上がった燃焼ガスは上蓋で反転し、アウターケースとインナーケースの間を下りて、下にある排煙口から排出される。
しかし、これだけの距離があると、着火直後の上昇気流が不足しているときに上蓋から煙が漏れると思われた。そこで、当ブログ、「補足資料(Sawdust Stove 4)2009年02月08日」に掲載した、ソーダストストーブのように排煙口を2つ設ける。煙突全体が暖まって十分な上昇気流が発生するまでは、上の排煙口に取り付けているダンパーを開き(画像上から2番目)、そこから排煙するようにした。
3.FULGORA STOVES LIMITED社のストーブは、本来ワークショップ(工房、作業場)用のようだが、私は家庭使用を目指している。
以前から書いてきたように、薪ストーブの宿命である、薪の調達からの開放。薪の投入回数の低減を目標にしているためである。
ホンマ製作所の「ストーブカマド SKS-510」の寸法は、W510×D660×H840(mm)。FULGORA社のものは、これに近い寸法であったため安心感があったが、出来上がったソーダストストーブの高さは、家庭には高すぎる印象だった。試作品ということで納得させたが・・。
画像上から3番目は、引出し式空気調節口である。
引出し式のにした理由は、
1.コスト削減。オリジナルはスライドドアであるが、これは加工が面倒である。
ドア式でも兆番の取り付けと、任意の位置で止まる構造にしなければならないという問題がある。かといって、回転式では、FULGORA STOVEの図面で指示されている、最大70×140㎜という空気取り入れ口を確保するためには、円盤がかなり大きくなるし、円筒表面に取り付けるとなると受け部分が平面である必要がある。
以上の理由から、引出しの引き加減で空気調節を行うようにすれば、構造、加工が簡単になると考えた。ただし、底板が邪魔になって空気の流通がスムースに行われるかという若干の不安はある。
2.インナーケース底板中央に空けられた空気取入れ口から落下する灰の、受け皿としての機能を持たせることができる。
画像上から5番目は、アッシュトレイを兼ねる空気調節器を上から見た所。
インナーケースを支える3本のステーが見える。このステーは長くしてあり、オイル缶として使われたペール缶や、小型のドラム缶なども利用できるようにしている。
画像上から6番目は、インナーケース。サイズは、直径350㎜、本体高さ600㎜。これにオガクズを詰めると、およそ6時間の燃焼が可能というのだが・・。
中央には、リムーマブルコアチュ-ブと言われる棒を差し込んでいる。今回は木材で製作した。ソーダストを詰めた後、抜けにくいことが予想されたので、テーパーにした。
画像下は、インナーケースをセットした所。
次は燃焼試験である。