セコハンの木工機械というものは、鋳物の変形も出ている可能性もあるし、擦動面の磨耗や、ベアリングのガタの可能性も考えられる。また、ロックされた部分の緩みも出ているだろう。
木工機械屋において、それを全てチェックし、必要部品の交換、調整、完璧な状態に戻して出荷することは無理だと思っている。可能でも高いものになってしまう。
コスト。ベネフィットと整備クォリティのバランスだが、熟練技術者が減り、市場競争の中でもがく木工機械屋に期待できることは少ない。
いや、何より誠実な機械屋の少ないことが問題なのかもしれない・・。
だから、中古木工機械に精度を期待するのはやめたほうがいい。不良箇所があって当たり前だと思えば腹も立たない。
(お願いだから、塗装や整備などしないでいいから現状で売ってくれ!)
では、新品なら大丈夫かというと、それがそうでもない。
私の経験では、マレーシア、ラオスで購入した台湾製の木工機械は安いが、やはり作りが甘く精度が出にくい。
ラオスの訓練短大に入っていた日本製の木工機械(自動、手押し、昇降盤、角鑿)の品質もひどかった。その中の一つのメーカーは、主に学校の木工室用に販売実績があるのだという。作りが甘い理由が判ったような気がした。
その、国産木工機の角鑿盤は、押え装置の設計不良(断定)で始終トラブルを起こし、上下の位置決め用ストッパーは振動で動くひどいもので、手押鉋盤は、フェンスの送り出し装置のシャフトの鋳物製ハウジングのロック部分が割れ、ベアリングは焼きついた。
新品で購入してトラブルが発生すると落胆度は更に大きい。
現在使用している木工機も、自動鉋盤を除いた全ての機械は調子が悪かった。鋳物の変形もあったし、何より整備がひどかった。
私の勤めた木工所で使っていた古い木工機械は、ほとんどトラブルが無かった。
(余談だが、そこで使っていた昇降盤は、柄取り装置に付いているタイプの定規が、定盤の上に付いているものだった。この定規だと柄加工が実にやり易いのだ)
今回、多くのトラブルを抱える手押鉋盤の再調整を行った。詳細情報は「家具制作鯛工房」でどうぞ。