普通の薪を燃やしたい場合。
第1回実証試験では、オリジナルのインナー缶に普通の薪を詰めて燃焼させた。
勿論、ソーダストの代わりにペール缶に薪を詰めれば燃える。ロストルを作って内部に置き、普通のストーブとして使ってもいいかもしれない。
今回は、底を抜いたペール缶下部に針金で受け(ロストル)を作り、杉の端材を入れて燃やしてみた。
ソーダスト用のペール缶に薪を入れた場合と、底を抜いた場合の燃焼度合いの差を確認したかったのである。
(燃焼というものは、実際にテストをしてみないと判らないということが、このストーブに接してよく判ったからである)
ペール缶を用いた他の理由は、底板を抜いたペール缶が余っていたこと(注1)、ペール缶を燃料カートリッジとして用いるのが便利なためである。
■結果と結論
熱い。アウター(ボディ)とインナー(ペール缶)の2重構造になってはいるが、普通のブリキストーブと同様の熱さである。ペール缶の底がフルオープン、しかも本体の底から10cmほど浮いているため、すこぶる空気の流れがいいためだと考えられる。
(勿論、空気を絞れば燃えないが・・。)
通常の薪を燃やす場合も、底にφ70㎜の穴の開いたソーダスト用のペール缶(注2)を使用したほうがベターであると考えた。
■理由
1.底に開けた70㎜の空気取り入れ口によって空気の絶対量が制限されているため、必要以上の急激な燃焼が起きず(注3)、コンスタントな燃焼が持続する。そのため、燃料の燃え尽きも遅い。
2.中央部から燃焼するため、周りの薪が断熱材の役割を果し、過度な熱放射を防ぐ。
3.燃焼とは無関係だが、大半の灰はペール缶に残り、落ちた灰は、引出式空気調整器が受けるために掃除か簡単。
それほど寒くない日は、ソーダスト下半分、杉ブロック上半分で燃やしている。
杉だけより、ソーダストのほうが着火が簡単(着火用の小枝等が不要)という理由もある。
[参考までに]
当地では、薪といえばほとんどが杉である。
今回の燃焼試験で、杉(乾燥材)とソーダスト(乾燥材のハードウッド)の燃焼を比べると、煙突へのススの付きが格段に違う。
杉に含まれるヤニ分の多いことが、その理由だと考える。
昨シーズンは煙突のスス、ヤニ、タールで悩んだが、杉を燃やす以上、仕方のないことかもしれない。
杉を燃やす場合は、φ106㎜より引きのいいφ120㎜煙突を使用するほうがいいようだ(某メーカーの話)。
注1:抜いた底は2重底として利用
注2:ペール缶に限らず、中型ドラム缶など、中に入れることができる容器なら何でも可。
注3:空気の流れがいいように、若干、中央部を開けてやる。