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  1. 2010/03/13  駿河沖は凪でいた (0)

個展のために、東名高速を都内へ向かっていた。
4台が巻き込まれた事故処理の渋滞が終わってまもなく、東名高速「清水-富士」間(記憶曖昧)の閉鎖情報が示された。
当初、理由は表示されなかったが、その後、大津波警報に伴う防災対策ということが分かった。

静岡付近(?)で降ろされ、暫らく走るとまったく動かなくなった。
カーナビを頼りに、脇道に入り、少しでも国道の先に出ようとするのだが、国道との合流点が詰まっていてほとんど動かない。
時間ばかり過ぎた。

所で、海岸部を走る東名が交通止めということは、同様に海岸近くを走る国道1号も閉鎖される可能性が高いのではないか?。
今はまだ閉鎖されてはいないが、もしも止められたら、今夜中に都内へ着けないのではないかという不安がよぎる。

この地区は、東名と国道1号以外に東進する国道がないのだ。
国道閉鎖の見通しは分からなかったが、ナビを頼りに、大きく山側に迂回し、富士インターの先へ出ることにした。

ナビの示す道はどんどん山へ向かい、周りにはミカンが広がる。
道は狭く、ひどい昇り下りが続き、荷物の家具が心配だったが、どうしようもない。
進むしかなかった。
そのうち、前後には車4台が繋がった。皆、ナビを頼りにここに集まってきたのだろう。

やがて、眼下には広く凪いだ駿河湾がおだやかに広がった。
遂に我々は、ミカン山の農道を山頂まで登って来たのだ。
人生は先が見えないが、まさか、静岡県のミカン山を登るとは思わなかった。
駿河湾の眺望はすばらしかったが、これを幸せに感ずる瞬間に見たいものだった。
(ただし、もう遠慮したい)

山を降り、目指す国道52号線に到達した。
右折すれば規制の先へ出られるはずだが、渋滞が激しい。
渋滞よりも動くことを優先したため、左折して甲府に向かうことにした。
中央高速から都内に入った。
予定を6時間以上遅れた。

悪夢のような夜になった。

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