電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)をタクシーとして採用する動きが加速しているそうだ。
特に、神奈川県では急速充電の整備状況が目標以上の達成度を見せ、同県の呼びかけに対し、県内のタクシー事業者各社もEVタクシー導入に積極的だという。
所で、EVにとっては、冷暖房が大きな問題であり、特にヒーターを使えば、走行距離が極端に低下するという事実を、ほとんどのマスコミが触れていないのはどういうことなんだろうと思う。
三菱自動車が2009年7月に発売した電気自動車「i-MIEV」の場合、
・バッテリー容量:16kWh
・走行距離:160km(フル充電時、ただしエアコン・ライト・電装品など未使用?)
・充電時間:通常8時間、急速充電30分(8割まで)
・価格:459万9000円(税込)
国の補助金139万円+地方自治体事の補助金有。神奈川の場合実質購入価格 約250万円
外気温によっても変わるが、「i-MIEV」の場合、ヒーターを使うと、3割以上の走行距離減になるとも言われている。すると、Max160kmが110km前後まで引き下がり、ヘッドライト等を使う夜間なら更に下がる。
従来のリチウムイオン電池の寿命は、充放電の繰り返しサイクルで長くても 1000回。これを越えると交換が必要になる。電池の寿命が1000回だとすると、ほぼ毎日充電した場合、だいたい3年に一回は電池の交換が必要となる。
急速充電だと寿命は更に下がる。
また、一般のリチウムイオン電池は、急速に充電したくても安全性の問題から急速充電時間には限界がある。
急速充電でも30分(8割まで)を待てるか?。EVを否定しているわけではないが、私は待てない。
さらに、出力特性だが、外気温が-10℃程度の場合、一般のリチウムイオン電池では放電容量が大幅に低下する。つまりパワー不足となる。
次に入力面(充電)についてだが、一般のリチウムイオン電池では、低温で急速充電を行うと電池が破壊されるために制約が必要となる。
普及のために自治体が採用するのは目をつむっても、民間タクシー業界が導入を進める理由が判らない。
東芝の「SCiB」等、改良されたリチウムイオン電池も出てきてはいる。今後も様々な改良バッテリーが登場するだろう。それでも、冬季の実用性には疑問が残る。
以前、ビートル用の灯油(ORガソリン?)燃料のストーブ(ヒーター)があった。これを燃して暖をとるのだ。
皮肉で滑稽な話だが、将来、EV用灯油ヒーターがショップで売り出されるかもしれない。そして、そちこちのブログで「結構いいですよ」などと、使用感が述べられたりするのだ。
仕事上、バッテリー式電ドラは無くてはならない工具である。
急速充電15分だって待てない。やはり、予備バッテリーの即時交換による作業継続しかない。
EV実用化への現状での解決案は、バッテリーを規格化、カートリッジ式とし、バッテリーステーションにおいてのワンタッチ交換だろう。
(日産が試みている?)
長くても数分での交換作業完了。
バッテリーは、後ほどゆっくりと安全速度でチャージするのだ。