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  1. 2010/06/29  大栄技研工業製電動アシスト自転車 (0)
    2010/06/19  ハヤブサ (0)
    2010/06/07  田舎の民意 (0)
    2010/06/05  巣立ち (0)

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エポヴェロ側面車両用金属板金加工等を行ってきた、大栄工業が電動アシスト自転車(商品名:エポヴェロ)を開発、今年6月から販売を開始した。

同社もリーマンショック以降の受注減に伴い、経営の多角化・安定化を目指し、同社の持つ板金技術を生かし、新たな分野に参入したのだ。

エポヴェロ後方厚さ0.5~0.6mmのパイプをロウ付け溶接したフレームと、20インチアルミホイールを使用し、重量16.5Kgと、従来の電動アシスト自転車に比べ、5~8Kgの軽量化を実現。

フレーム素材は、強度とフレキシビリティを併せ持つ「クロムモリブデン鋼」を使用。

前後ホイールはサスペンション付き(フロントはエアサス、リアはラバーとスプリングの複合)。

ハイクオリティなシマノ製ミッション、ブレーキキャリパー搭載。

ターゲットを40~50代男性に絞り、価格は40万8,000円(消費税5%込)とした。

外観は、20インチホイールと、スペースフレームが軽快で、好印象を与えている。
円筒状のバッテリーを収納する円弧状のフレームと、ハンドルポスト前部に回した円弧をデザイン上のアイデンティティとしている。

多くの電動アシスト自転車が販売され、スポーツタイプを標榜するものも多いが、このような軽快感のある製品は少ない。

ただし、この車体を見ると、モールトンの自転車(注1)を想起するのは私だけではあるまい。そのため、どうしてもモールトンと比較してしまう。
(ちなみに、前後サスペンションのデザインは1970年代に登場した、モールトンMKⅢと同様である)

「エポヴェロ」のスペースフレームには、まだ整理、統合の必要性を感じる。
円弧にデザイン上のアイデンティティを与えている。これは理解はできるが、ハンドルポストから前の部分は機能的には無意味で、重量的にはデメリットである。
円弧に、このデメリットを説得させるだけの意味があるのか・・。

自転車のよさは、軽量化のために不必要な加飾を削いだ機能美にあり、様々なMTBや、モールトンが支持されるのも、この観点からであろう。
また、フレームの補強がくどい。もう少し整理できないのであろうか?。

ともあれ、このようなカテゴリーの電動化は魅力的な試みだと思えるし、何より、卓越した技術を保有する中小の企業の新たなチャレンジは素晴らしいと思う。
モールトンのように時間をかけて熟成し、昇華していくことを願っている。
(ちょっと難しい??、でも思えば叶う)

余談:この「エポヴェロ」もそうだが、電動アシスト車は、モーター部分が整理されていない。見た目も不安感が残る。この部分の改善はできないものであろうか。
サンヨーのハブモーター方式があったと思うが(うら覚え)、クランクシャフトにモーターを組み込むなりできないものだろうか?。
YAMAHAのコンセプトモデル「PAS er」は、一つのソリューションであろう。

画像は大栄技研工業のPDF資料から転載させて頂きました。

注1:モールトンの自転車とは、約50年前、英国のアレックス モールトン博士(注2)が開発した。小径ホイール自転車の革命とされる。
現在でも、モールトン社は博士のコンセプトに基ずく高級自転車を販売しているし、同社と技術提携したブリジストンも、オリジナルに近いモールトンの製造販売を続けている。

注2:英国の歴史的名車であるミニ(アレック・イシゴニス設計)に採用された、ハイドロラスティックサスペンションをインベントしたことで有名。

ハヤブサ

2010/06/19

まさかの帰還に評価炸裂のハヤブサ。
何度か国民に見捨てられた(?)ハヤブサだったが、彼は粘った。とことん粘って結果を出した。

主な困難の履歴を追ってみた。

2005年7月31日
リアクションホイール(姿勢制御装置)3基のうち1基が故障したため、2基による姿勢維持機能に切り替えて飛行。なお、当初より2基の運用も想定されていたため、支障なく運用。

2005年10月2日
リアクションホイールがさらにもう1基故障。残ったリアクションホイールはZ軸(?)の1基であり、これだけでは姿勢制御が不可能なため、化学エンジンを併用して姿勢制御を行い、観測を続行。

2005年11月26日
通信が途絶える。化学推進用推進剤が漏れて吹き出したため、本体の向きが変わり、太陽電池パネルに光が当たらなくなり、電力不足を生じた。推進剤の蒸発によって衛星の温度も下がる。

2005年12月2日
化学推進エンジン作動せず。

2005年12月4日
緊急対策としてイオンエンジン用キセノンガスを噴射して姿勢制御を行う。

2005年12月8日
再度燃料漏れが発生。機体はみそすり運動を始める。キセノンガスを使っても姿勢を制御することは出来ず、9日以降通信が途絶える。

2006年1月23日
ようやくハヤブサからのビーコン信号をキャッチ。
信号は20秒しか聞こえない。本体が50秒周期で自転していることが判明。そのため20秒間でコマンドを送る方法を開発。

2006年1月26日
状況が少しずつ明らかになる。12月8日の姿勢喪失後、太陽電池発生電力が極端に低下し、一旦電源が完全に落ちた模様。搭載のリチウムイオンバッテリは放電し切った状態。かつ、バッテリの11セル中4セルは使用不能。また、化学エンジンは、すでに12月上旬には燃料をほぼ全量喪失した状態にあったが、この間さらに酸化剤も新たに漏洩し、残量が全くない状態。
イオンエンジン運転用のキセノンガスは、12月に通信が不通に陥った時点の状態の圧力を保っており、残量は約42~44kgと推定。

2006年6月
通信が途絶えている間に2007年に地球帰還のための軌道を失う。そのため、2010年に帰還するための軌道計算を行う。公転の差から帰還のチャンスは3年に1度しかない。

2006年7月
姿勢制御に使用していたキセノンガスの消費量を抑えるため、太陽光圧を利用(ソーラーセイルと同じ原理)したスピン安定状態での運用に切り替える。
時間をかけ、状態を確認しながらバッテリーに充電。

2006年12月
太陽に近づいたため、ヒーターを点けて推進剤を乾燥させる。イトカワの試料への付着を防ぐため。

2007年1月17日
バッテリーを作動させ、イトカワの試料をエントリーカプセルへ移動させる。やり直しのきかない一発勝負。成功(?)が確認される。

2007年4月25日
地球帰還の為、本格巡航運転を開始。巡航運転に先立ち、姿勢制御プログラムの書き換えを行う。
ヨー軸・ピッチ軸については、唯一生き残ったZ軸のリアクションホイールと、本来、イオンエンジンの推力軸調整用であるジンバル機構を併用して姿勢制御を行い、ロール軸については太陽光圧を利用して姿勢制御を行う。

2009年11月4日
イオンエンジン1基(スラスタD)が中和器の劣化により自動停止。スラスタCも傷みが出てきている。

2009年11月11日
イオンエンジン検討を重ねた結果、打ち上げ直後から故障していたスラスタAの中和器と、スラスタB(2007年4月から使用停止)のイオン源の複合モードで運転開始。
エンジン2基を連結してのクロス運転は、地上での試験をやっていない。これをいきなり宇宙でやることは、非常にリスクが高いが、この方法しか残されていなかった。
スラスタCは万一に備えたバックアップとされ、これ以降スラスタA-Bが使われた。

ハヤブサは姿勢制御装置である、リアクションホイールを失い、さらに、イトカワ表面から離陸した後に燃料漏れを起こし、化学燃料の全てを失った。
多くのトラブルにより、1度は帰還のタイミングを逸したが、残された機能と太陽の光のかすかな圧力を利用して姿勢制御を行い、寄せ集めのイオンエンジンを用い、ハヤブサは奇跡的に地球に帰還した。

大気圏を彗星のように落下し燃え尽きるハヤブサ。そこから放出され、地表に伸びるカプセルの光跡は多くの人々を感動と共に驚嘆させた。
(画像はJAXAから失敬させて頂きました)

田舎の民意

2010/06/07

とある田舎のさびれた温泉。
ほのぼのとした情緒と人情を味わう心地よい空間は、さびれた故に良さが際立つ。

季節のイベントには、近隣の都市部からの客を当て込んで、出店が立つ。
某氏が、その温泉の、あるイベントの出店を手伝った。

驚いたことには、数件しか出ていない他の出店が、その店のゴミ袋を持って来て、「あなたの店のゴミが混じっている」から引き取れというのだそうだ。

「ちょっと待ってくれ」。私は耳を疑った。
相身互いが常識。所が、わずか数軒の出店が、ゴミの出所でいがみ合っているのだ。
聞くと、某氏のお店の売り上げがずば抜けていて、他店が僻(ひが)み、嫉(そね)んで、意地悪を押し付けてくるのだそうだ。

その店のゴミ袋だから、その店のゴミが主体である。それを持ってくる。
驚くことに、嫌な顔をしながらも、某氏のお店は、そのゴミ袋を引き取るというのだ。

他にも、「うちでは焼鳥を売っているから、おたくでは売らないで欲しい」や、「値段をあわせろ」等々、およそ考えられない「セコイ」状況が炸裂しているという。

長閑(のどか)で平和で人情味が売りの、さびれた温泉の情け無い民意があった。
出る杭を打ち込み、足並み揃えて萎(しぼ)んでいく悲しい田舎の狭量見本が息づいているではないか。

これが日本か?。他の田舎の民意も似たり寄ったりなのか?。
言葉が無い・・・。

ただし、救いもあった。

某氏の出店の大元のオーナーは、些細なことは気にしないで、閉店後は、出店エリアの掃除をすること。する以上、中途半端ではなく、きっちりやれ。と、スタッフに指示した。
徐々に、他店のスタッフの態度が変わり、挨拶を言い、各自が銘々に掃除を始めたという。

度量のセコさでは人後に落ちない私だから、引き取ったゴミ袋は、その店にばら撒いて帰るだろう。
一人の度量の広さが、人や地域を救うという好例を見た。

巣立ち

2010/06/05

玄関先の植え込みの中から野鳥のヒナが現れた。
飛べるわけではなく、ひよわく羽ばたきながら、よたよたと、それでも必死に逃げ回るから、捕まえるのに少しだけ手間取った。

自動で吐き出される回転寿司のシャリのように小さく、軟らかい。
巣立ち間近か?。まだ産毛が残る。どうしたのだろう。

すると、同じ方向から、次の一羽が現れた。
慌てて確保。何かに追われたのか?

連れ合いが出てきて、「まぁ~、可愛い~~」。
飼わなきゃと、入れ物を探しに走る。
「おい、おい」

飼うといっても問題だが、かといって、このままでもマズイだろう。
巣も見当たらない。
取り合えず、ザルに入れて玄関に置いた。

餌も分からないので、「日本野鳥の会 熊本」を検索した。
連絡先があったらアドバイスを頂こうと思ったのだ。

所が、サイトの目立つ場所に、「ヒナを拾わないで」とある。

[以下引用]
身近な場所でも、鳥たちのさえずりが聞かれ、かわいいヒナに出会うこともあるかもしれません。
野鳥のヒナはまだ上手に飛べない状態で巣立つことが多いのですが、そのようなヒナでも多くは親鳥が食べ物を運んだり安全な場所へ導いたりして育てている最中なのです。
明らかにケガや病気とわかるものでないヒナを迷子だと思って拾ってしまうと、親鳥から引き離してしまうことになりかねません。

Qヒナを見つけたときは、どうしたらよいのでしょうか?
A巣立ち直後のヒナはあまり動きません。親鳥は人がヒナの近くにいると警戒して近づけないので、その場を去る方がよいでしょう。

Qネコやカラスに食べられないでしょうか?
A心配でしたら、ヒナを近くの茂みの中に移しましょう。親鳥は姿が見えなくても、ヒナの声で気づくことができるでしょう。

Q人がヒナを育てることはできないのですか?
Aたくさんの虫を与え続けるなどすれば、育てられることもあります。ただ、自然界では巣立ち後に親鳥と過ごすわずかな期間(1週間から1ヶ月)に「何が食べ物で、何が危険か」などを学習してひとり立ちするので、人に育てられたヒナが自然の中で生きていけるとは限りません。
[引用終了]

キビタキ納得した。
庭のサツキの植え込みの根元に返し、彼らの運命に委ねた。

暫らく後、玄関のガラス戸の外を親が舞った。
探している!、判るのだ。
それから親は、戻した植え込みの付近へ移動した。
明らかに子供を認識している!。

1、2時間位経っただろうか。
住まいの脇の、刈り込んだサツキの上に小さな頭が跳ねた。ヒナだ。
親は時折出入りしている。無事に出会ったのだ。

[その後の経過]
次の日、親が青虫をくわえて戻ってきた。
サツキの脇のクルミにとまって砕くような素振り。
サツキに入った後、出てきた時には青虫はない。

さらに次の日。
小さなヒナ(幼鳥)が、サツキの上に飛んできて、すぐに去った。
おそらく、彼らだ。

巣立ち直前の最後のプロセスに出会うことができた。
何だかすがすがしい気分に浸れた。

WEB野鳥図鑑で調べると、この鳥達は「キビタキ」だった。
画像は、「デジタル図鑑」からお借りしました。