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  1. 2010/06/07  田舎の民意 (0)

とある田舎のさびれた温泉。
ほのぼのとした情緒と人情を味わう心地よい空間は、さびれた故に良さが際立つ。

季節のイベントには、近隣の都市部からの客を当て込んで、出店が立つ。
某氏が、その温泉の、あるイベントの出店を手伝った。

驚いたことには、数件しか出ていない他の出店が、その店のゴミ袋を持って来て、「あなたの店のゴミが混じっている」から引き取れというのだそうだ。

「ちょっと待ってくれ」。私は耳を疑った。
相身互いが常識。所が、わずか数軒の出店が、ゴミの出所でいがみ合っているのだ。
聞くと、某氏のお店の売り上げがずば抜けていて、他店が僻(ひが)み、嫉(そね)んで、意地悪を押し付けてくるのだそうだ。

その店のゴミ袋だから、その店のゴミが主体である。それを持ってくる。
驚くことに、嫌な顔をしながらも、某氏のお店は、そのゴミ袋を引き取るというのだ。

他にも、「うちでは焼鳥を売っているから、おたくでは売らないで欲しい」や、「値段をあわせろ」等々、およそ考えられない「セコイ」状況が炸裂しているという。

長閑(のどか)で平和で人情味が売りの、さびれた温泉の情け無い民意があった。
出る杭を打ち込み、足並み揃えて萎(しぼ)んでいく悲しい田舎の狭量見本が息づいているではないか。

これが日本か?。他の田舎の民意も似たり寄ったりなのか?。
言葉が無い・・・。

ただし、救いもあった。

某氏の出店の大元のオーナーは、些細なことは気にしないで、閉店後は、出店エリアの掃除をすること。する以上、中途半端ではなく、きっちりやれ。と、スタッフに指示した。
徐々に、他店のスタッフの態度が変わり、挨拶を言い、各自が銘々に掃除を始めたという。

度量のセコさでは人後に落ちない私だから、引き取ったゴミ袋は、その店にばら撒いて帰るだろう。
一人の度量の広さが、人や地域を救うという好例を見た。

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