Articles(Comments) / Total amount of posts:468
  1. 2010/10/15  ロンドンアイ (2)

周辺にいる約1名からのリクエストが厳しい。
パブではなく、観光名所へ行きたーいと、先ほどから騒いでいる。
宮殿に行きたいという。
前回行ったときには閉まっていて近衛兵を見ることができなかったから、未だに執着しているのだ。

宮殿はもういいから、ロンドンの新名所、ロンドンアイと呼ばれている大きな観覧車を提案した。

ロンドンアイ-1白い片持ちのホイールが、遠目にも優美だった。
リム(この場合外輪)とハブを、ワイヤーが繋いでいる。
本当に巨大な自転車の車輪があるようだ。

巨大建造物には何故か惹かれる。
どのように作ったのか、組み立てたのか、想像を超える建造物への興味は尽きない。
だから、ロンドンを遥か遠く見通す喜びより、この構造物を仔細にチェックしたり、どうやって組み上げたのかというような想像が優先する。

ロンドンアイ-2オートバイでさえ、リムを組み直すのは面倒だから、この巨大なホイールを歪なく、ワイヤーで組み上げるのは相当に大変ではないか。
真円度は、どのくらいの誤差が許されているのだろう。

空中であのタンジェントワイヤーを組むわけはないから、地上でホイール状に組むのだろう。

シャフトを直接モーターで回しているわけはないな?。多分下で、ホイールを回しているのだろう。

様々な疑問が涌いてくる。
そして、最近探した建設中の画像。
やはり下で組んで起こしたのだ。

所で、空中で同じ構造の巨大なホイールを組んだ例があった。
現在世界一の観覧車、シンガポールフライヤーである。
設計施工はジャパン!(設計:黒川紀章建築都市設計事務所 / 施工:株式会社宇徳)。

この工事は、建設場所が狭いために、ロンドンアイなどが採用した工法が取れず、土台より縦方向に空中で組み上げるという、非常に難易度が高い世界初の工法で施工された。

シンガポールフライヤーまずは、回転中心軸(185トン)の取り付け作業。
地上高85mの上空で、2本の柱間、片側10mmのすき間へ回転軸をつり上げ、約1600本のボルトで連結するという、最高難度の作業。
柱部分の微妙な調整や回転軸の傾き、揺れなどを制御し、全てのボルトが接合されるのに、つり上げ開始から約12時間かかった。

次に、組み立て時にワイヤーだけでは外輪を支えきれないため、同時に仮設構造物(つっぱり棒のようなもの)を組み立て、すべての輪が連結された後、ワイヤーのすき間(約30cm)を縫い、その撤去作業が行われた。これも厳しい作業だったという。

主要な作業は、地上90mの空中で行われたため、 高度な技術力、事前の緻密な作業計画等、完璧なものが要求され、更には、急変する天候への対応等、「絶対に間違いが許されない」という精神的重圧の中で行われた。
そして、完全無事故、無災害で工期を終えたという。

ロンドンアイも素晴らしかったが、シンガポールフライヤーで見せた日本の技術も卓越していたのだ。

ともあれ、ロンドンアイに満足したスタッフと共に、いつものようにアールズコートのパブで、ラガービアー パイントを静かに飲んだのだった。

画像中、共に、Yahoo Flickrから引用させて頂きました。
シンガポールフライヤーの画像は、Skyscrapercity から引用させて頂きました。

Posted Comment

2010/10/18 4:27 PM | 松本

こんにちは、葛城さん
ロンドンアイはスペースがあると言っても川ですね。足場も作って、作業効率もかなり悪そうですが、それにもめげずにってところでしょうか。シンガポール、言われるようにすごいテクニックですね。我々電機は大した事無いけど、こんな話を聞くと、世界にはまだまだすごいテクニックを持った企業があると言うことですね。刺激を受けました。
やはり、最後はパブですか(^_^)

2010/10/18 9:47 PM | katsu

ロンドンアイですが、まさか、足場の上を回転するようにはなっていないですよね?
ある程度組んだら、回転させて岸部分で完成させる?
画像では分かりにくいですが、無いとも言い切れません・・かな?。
「宇徳」、この時は三菱の下請け(?)だったと思いますが、すごい技術を持った会社があったことを驚きました。
はい、矢張りパブです。マイデューティです(笑)。

Comment

* コメントフィード

トラックバックURL: http://www.tai-blog.com/2010/10/15/%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%b3%e3%82%a2%e3%82%a4/trackback/