車検を受けてきた。
車検までの2年のなんと早い事か。
今年は、自分で車検を受ける女性が目についた。
たまたまだろうが、ユーザー車検(この俗称も何だか変。車検は本来ユーザー自身が受けることになっている)も、ポピュラーになってきたものだ。
車検を受けるために列を作って並ばされる。所用で列を離れた私が戻ると、前の女性が、ドライバーでホイールキャップを外そうとしている。
車輪の取り付けボルト等をチェックするため、ホイールキャップは、事前に外しておかなくてはならないのだが、彼女はそれを知らなかったのだ。
炎天下で苦労していたので、バコバコバコと、外してあげた。
素手で外れることを知らなかったが、知っていても、女性では難しいかもしれない。
今回の車検は、思わぬ所に落とし穴があった。
マフラーと車体を取り付けている、最も後端のステーが錆で切れていたのだ。
当然、車検はパスしない。
慌てて、近所のホームセンターに行き、ステーやボルト、スパナを購入し、マフラーと車体を繋いで再検査を受けた。
結果はOK。
少々焦った。
所で、再検査を待つ間、前の車のオッサン(爺さんに近い)が、
「これが(彼が持ち込んだ車の事)、エンジンを切っても止まらんのよ」
「どげんしたんじゃろ」
と、聞いてくる。
オッサンは、ブルーのつなぎを着た、プロの整備屋風。
私は、「ジーゼリングが起きているから、点火時期が遅いんじゃないですか?」と、適当な事を言った。
言いながら、「これってやばいよな」と思った。
オッサンは、「車体検査では、エンジンを停止させられるから、止まらないとはねられるかな」といい、「バックに入れとくか」と加えた。
そして、「車検は、テクを使わないと上手く行かんから」と笑った。
2年振りの車検だから、手順にまごつく私に、係りの女性は、検査書類に「初心者のスタンプを押しておきますね。ライン(検査ライン)でも、親切にしてくれますから」と、「〇初」印を押してくれた。
オッサンに偉そうなことを言った私は、ソーっと、「〇初」印を隠すのだった。