2007年08月
- 2007年08月30日: 出産 (3)
- 2007年08月23日: シーニャ、そしてラオ (0)
- 2007年08月18日: オートチョーク 2 (0)
- 2007年08月15日: オートチョーク (0)
出産
2007年08月30日
新しい生命が生まれるということは、やはり嬉しい。我家の柴犬が無事出産した。日本犬は手間要らずと聞いていたが、彼女は初産で、我々は未経験だから、心配ながらも見守るほかなかったのだが、勝手にやり遂げ、母子共に健康。
気がついたときにはすでに1匹出ていて、慌てて嫁さんに知らせた。
それはまるでモグラのようだったが、母はいたわるように舐めていた。暫くすると更に2匹出ていた。そこで母はトイレに出かけた。1回に2〜3匹と聞いていたので、終わったと安心していたら、目を放した隙に4匹目が出ていた。よくやったと訳もなく喜んでいたのだが、さらに暫くして見に行くと5匹目が居たのだ。
出産を見届けようと見張っていた嫁さんだったが、5匹も生まれたのに、すべて離れた隙に生まれてしまい、たいそう悔しがった。
前日に巣作りを行った(外犬なので穴を掘った)。当日は朝飯を食べずに、便を沢山出した。そして、うずくまってその時を待っていた。
すべて母の実家(ブリーダー)に聞いていたとおりだった。自然が与えたプログラムの精緻さに驚いた。
画像は一日目の状態(犬小屋内部。屋根は乗せているだけ)。この日のために、ラス板1坪を買ってきて犬小屋を作った。やってられない余計仕事(?)だったが、こうして入っていると安堵し、子犬が鳴きやまないと気になって、つい見に行ってしまう。
シーニャ、そしてラオ
2007年08月23日
工房での仕事中、足りないものがあったり、不都合や不具合があったりすると、ラオスの職業訓練短大の木工セクションで指導をしていたときのことを思い出す。
刃物が無い、工具が無い、消耗品がない、まともな機械が無い、機械が壊れるの連続だった。その度に、学科長であり、私のカウンターパートであるシーニャは、「ボーディ!」「ボーディ!」(No Good!)と騒いで、走り回る。
スタッフは鷹揚だが、現場の全責任は彼にある。本人はいたって真剣なのだが、私から見ると緊迫感に欠ける所が、少しユーモラスで憎めない。
古いフランス製のグラインダーが完全にちびってしまい、新しいものを買ってきたが、シャフトの径が合わず、丸ヤスリでグラインダーの中心の穴を拡げている。ヤスリが先にちびりそうだが無事に装着できた。
縦挽きノコギリの刃先に信じられない位ヤニがついてアメか松脂でコーティングされたようになったときには、粉石鹸を自宅から持ってきて、濃い水溶液を作り、数日漬けておいた(これは使える)。
集中集塵装置は、機械の台数の割りにメインチューブが細くて後半分は詰まった状態だった。前半分も詰まるので一人が棒でパイプを叩きながら作業を行っている。それでも水分の多い木材の切削のときには詰まってしまうので、2、3人の学生が叩く。パイプは、ゆさゆさと揺れ、とうとう、繋ぎ目(分岐点)から折れてしまった。そのうち折れることは想像できるが、だれも止めない、注文仕事だから時間が無いのだ。
シーニャは、青い顔をして板金用リベットを買ってくれと私にいうのだ。ブリキ板を何重にもあてがい、リベットで止めて修理をした。
集塵装置の配管の詰まりが進み、いよいよ使えなくなってきたので、ドリブンプーリーを小さいものに変えて回転数を上げ、解決を図ることになった。
以前よりは吸い込みが良くなったが、依然、後半分は詰まったままである。シーニャは、途中の配管の一部をジグソーで切り取り、長い棒で木屑を押し出した。穴はリベットとブリキで塞いだ。
本人は満足だが、一事が万事、このような手法だから、機械や設備はどんどんボロくなる。
本当に焦ったことが一度だけあった。
配管が詰まっている時期に、彼が顔色を失って私の所に駆け込んできたので行ってみると、配管のそちこちから煙が出ている。火災だと思ったが、原因は日本製手押し盤についている排出用ファンのベアリングの焼付による煙でほっとした。
今年の夏は猛暑だが、木工科の実習場は屋根が低く、入るだけで汗が吹き出でてくるし、作業着の襟まで塩が浮くから相当の高温だと思う。
今もシーニャは、その実習場で「ボーディ!」「ボーディ!」といって真剣に走り回っていることだろう。悪いが、思い出すと少し笑える。
そして、何でも簡単に手に入ってしまうし、少しの努力で彼らよりも数倍まともな修理やメンテができる環境があるというのに、文句ばかりの自分を少し反省するのだ。
刃物が無い、工具が無い、消耗品がない、まともな機械が無い、機械が壊れるの連続だった。その度に、学科長であり、私のカウンターパートであるシーニャは、「ボーディ!」「ボーディ!」(No Good!)と騒いで、走り回る。
スタッフは鷹揚だが、現場の全責任は彼にある。本人はいたって真剣なのだが、私から見ると緊迫感に欠ける所が、少しユーモラスで憎めない。
古いフランス製のグラインダーが完全にちびってしまい、新しいものを買ってきたが、シャフトの径が合わず、丸ヤスリでグラインダーの中心の穴を拡げている。ヤスリが先にちびりそうだが無事に装着できた。
縦挽きノコギリの刃先に信じられない位ヤニがついてアメか松脂でコーティングされたようになったときには、粉石鹸を自宅から持ってきて、濃い水溶液を作り、数日漬けておいた(これは使える)。
集中集塵装置は、機械の台数の割りにメインチューブが細くて後半分は詰まった状態だった。前半分も詰まるので一人が棒でパイプを叩きながら作業を行っている。それでも水分の多い木材の切削のときには詰まってしまうので、2、3人の学生が叩く。パイプは、ゆさゆさと揺れ、とうとう、繋ぎ目(分岐点)から折れてしまった。そのうち折れることは想像できるが、だれも止めない、注文仕事だから時間が無いのだ。
シーニャは、青い顔をして板金用リベットを買ってくれと私にいうのだ。ブリキ板を何重にもあてがい、リベットで止めて修理をした。
集塵装置の配管の詰まりが進み、いよいよ使えなくなってきたので、ドリブンプーリーを小さいものに変えて回転数を上げ、解決を図ることになった。
以前よりは吸い込みが良くなったが、依然、後半分は詰まったままである。シーニャは、途中の配管の一部をジグソーで切り取り、長い棒で木屑を押し出した。穴はリベットとブリキで塞いだ。
本人は満足だが、一事が万事、このような手法だから、機械や設備はどんどんボロくなる。
本当に焦ったことが一度だけあった。
配管が詰まっている時期に、彼が顔色を失って私の所に駆け込んできたので行ってみると、配管のそちこちから煙が出ている。火災だと思ったが、原因は日本製手押し盤についている排出用ファンのベアリングの焼付による煙でほっとした。
今年の夏は猛暑だが、木工科の実習場は屋根が低く、入るだけで汗が吹き出でてくるし、作業着の襟まで塩が浮くから相当の高温だと思う。
今もシーニャは、その実習場で「ボーディ!」「ボーディ!」といって真剣に走り回っていることだろう。悪いが、思い出すと少し笑える。
そして、何でも簡単に手に入ってしまうし、少しの努力で彼らよりも数倍まともな修理やメンテができる環境があるというのに、文句ばかりの自分を少し反省するのだ。
オートチョーク 2
2007年08月18日
兎に角、アジャストスクリューを締めこんだ。締め込み量は、適正量が判らないから適当。とりあえず、早朝の気温(約20℃)で多少チョークが効く程度(エンジン回転はやや上昇する程度)にした。気温が下がるとプランジャー(右画像参照)が引っ込む。それにつれ、刻印が打たれているプレートが左回転(画像下方向)する。気温によってプランジャーの収縮量は変わる。つまり、チョーク開度が変化する。
アジャストスクリューを締めこむと、スクリューの位置は変わらないために、スクリューを受けている(スクリューがねじ込まれている)プレートが下がる。刻印は右回転し、チョークを戻すことになる。
次に、画像左端中央のアジャストスクリュー(注1)はチョークデバイスに取り付けられているアイドル調整スクリューで、これを少し締め込んだ。これによって、パイロットエアースクリューを完全に閉めこむとエンストするようになった。これが正常。今までは締めこんでもエンジンが止まらず、その原因が判らなかったのである(簡単に記述したが、実際は時間が掛かっている)。
さらに、パイロットエアースクリューを再調整した。今回は、3回転戻しの位置が適正に感じられた。調子の良いときの戻し量は2回転±0.5程度だったから、ほぼ以前に戻ったと思われた。
回転計があればもう少し最適位置にセットできるのであろうが・・。
続いて試乗。絶好調!。もたつきもほとんど無い。かつ粘る。調子は戻った、と感じられた。ほぼ2年半ぶりの爽快感(調整をしない方にはこの満足感は理解できないだろうが・・)。
暫く乗って、問題が無いようだったので、点火時期も昔の位置に戻した。以前から点火時期は、少しばかり進めてあり、その位置に打刻マークを付けて判るようにしてあるのだ(調子が悪くなってから、ほぼノーマル位置に戻していた)。
燃費を計り、その結果が最近出た。リッター14.8Km。使用条件等の違いはあるにせよ、新車時とほぼ同様である。初年度登録、H3(1991)。スバルサンバー V-KS3エンジンの旧車は蘇った(?)ように軽快に走っている。
その後、アジャストスクリューを更に締め込んだ。現在、20℃ではチョークはほとんど効かない状態にある。ただし、始動はまったく問題ない。
冬季の始動は、アクセルを煽って(アクセラレーターを効かせて)生ガスを送り、アクセル全開にしたまま(空気量を増やす)スタートさせれば、たいていの場合、始動は可能だと考えているのだが・・。
オートチョークには長い間苦々しく思っていた。オートにする必要はないと思っている。マニュアルのどこがいけなくて、オートチョークのどこに、どれだけメリットがあるのかと思ってきた。マニュアルトランスミッションを操作できる全てのユーザーにとって、マニュアルチョークがどれだけ不便に感じるのだろう?。最大の不便は、チョークを手動で解除できない点である。今回をきっかけにオートチョークから開放されたいのだが(チョークフリーという意味)、問題は冬季の始動性である。
オートチョークに対する不満を述べたが、電子制御一辺倒の最近の車両に比べると、このような古い車は、まだまだ遊び代が沢山あるので、それはそれで満足している。
これはあくまでも素人判断による独断作業記録故、解釈には誤解と誤謬が含まれている点を考慮して頂きたく。
注1:画像にあるチョークデバイスに取り付けられたアイドルアジャストスクリューは(カバーの中にあるので目視できない)、通常のアイドルアジャストスクリューとまったく同じ働きをし、その調整範囲を広げる働きがある。
通常のアイドルアジャストスクリューを閉め込んでエンストしない場合は、こちらのスクリューの調整が、やや閉め込まれている(アイドルが高い)状態なのである。
詳しいことは判らないが、主に、パイロットエアースクリューによる排ガス調整において、チョークの作動誤差を見越した補助調整のために取り付けられているのではないかと想像した。
オートチョーク
2007年08月15日
ここの所、軽トラの調子が微妙に悪かった。長期間乗らずにいて始動できなくなり、整備屋がキャブレターを中古のものと交換した。それ以来、以前の調子ではない。温まりきれていない時期のふけ上がりの感じ、もたつき感などだ(ただし、以前の調子を知らないならこんなものだと思うかもしれないが・・)。
キャブレター交換後、最初の車検ではHC(ハイドロカーボン)が、今回の車検では、HCとCOの両方が排ガス規制に引っかかってしまった。そして、最近の燃費はとうとうリッター10〜11km程度まで落ちてしまった。調子のいい時期の平均はおよそ14Km/L。ガソリン高騰の今、この数値はないだろう。
エアフィルターは新品に交換。点火時期やパイロットエアスクリューは何度も調整したが調子は戻らない。
完全に温まるとほぼ元の調子になる。加速時の黒煙が多い。パイロットエアスクリューをかなり戻したほうが調子は良くなる。エアフィルターは新品だから詰まっていることはない等の症状から、後はオートチョークに問題があるのではないかと考えた。つまり、チョークが効き過ぎているためにガスが濃すぎるのではないかと・・。
マニュアルも無いし、少し不安ではあったが、キャブレターのオートチョークをチェックしてみた。
カバー類を取り外して眺めると、ラジエターからの冷却水がゴムホースによってキャブレターに接続されている場所がある。小さなケーシングがあり、そこへラジエターからの冷却水が入り、反対側から出て行く。このケースの中身は、多分サーモスタットであり、冷間時の混合気の濃度調整を行っているのだろうということが想像できた(正誤は別にして)。
おそらく、この辺りがオートチョークに関係している部分であろうと判断した。
目視できる範囲では、その補助装置(オートチョーク)とスロットルシャフトはリンクされ、冷間時(スタート時)にはスロットルを少し開けた状態になっていて、水温上昇とともにスロットルが戻るような機構になっている。
目視では確認できないが、おそらく濃い混合気を送るバルブ(どのような種類のデバイスかは判らないが)があり、同時に連動しているのであろう。
そのような補助装置には、調整用のアジャストスクリューが必ずあるはずであるが・・果たして・・あった。その、小さなアジャストスクリューで作動タイミングを調整できるようになっている。
ただし、それは全ネジボルト(!)である。小さな手鏡で全ネジボルトの頭を覗いてみた。小さな「+」穴が付いていた。簡単に調整できないようになっているのだ。
このスクリューを締め込むとチョークの作動が遅れ、戻すと効きが強まる(作動時間が長く続く)ようになっている。調子が悪いのは、このスクリューが戻り過ぎているためではないのかと考えた。というのは、アジャストスクリューのロックナットが若干緩かったような気がしたからである。
ロックが緩いために振動でアジャストスクリューが次第に緩んだ可能性は高い。そのために、チョークが効いている状態が長く続いていることになり、結果的に燃費が悪く、ふけ上がりがもたつくという状況を引き起こしているのではなかろうか・・?(続く)。
キャブレター交換後、最初の車検ではHC(ハイドロカーボン)が、今回の車検では、HCとCOの両方が排ガス規制に引っかかってしまった。そして、最近の燃費はとうとうリッター10〜11km程度まで落ちてしまった。調子のいい時期の平均はおよそ14Km/L。ガソリン高騰の今、この数値はないだろう。
エアフィルターは新品に交換。点火時期やパイロットエアスクリューは何度も調整したが調子は戻らない。
完全に温まるとほぼ元の調子になる。加速時の黒煙が多い。パイロットエアスクリューをかなり戻したほうが調子は良くなる。エアフィルターは新品だから詰まっていることはない等の症状から、後はオートチョークに問題があるのではないかと考えた。つまり、チョークが効き過ぎているためにガスが濃すぎるのではないかと・・。
マニュアルも無いし、少し不安ではあったが、キャブレターのオートチョークをチェックしてみた。
カバー類を取り外して眺めると、ラジエターからの冷却水がゴムホースによってキャブレターに接続されている場所がある。小さなケーシングがあり、そこへラジエターからの冷却水が入り、反対側から出て行く。このケースの中身は、多分サーモスタットであり、冷間時の混合気の濃度調整を行っているのだろうということが想像できた(正誤は別にして)。
おそらく、この辺りがオートチョークに関係している部分であろうと判断した。
目視できる範囲では、その補助装置(オートチョーク)とスロットルシャフトはリンクされ、冷間時(スタート時)にはスロットルを少し開けた状態になっていて、水温上昇とともにスロットルが戻るような機構になっている。
目視では確認できないが、おそらく濃い混合気を送るバルブ(どのような種類のデバイスかは判らないが)があり、同時に連動しているのであろう。
そのような補助装置には、調整用のアジャストスクリューが必ずあるはずであるが・・果たして・・あった。その、小さなアジャストスクリューで作動タイミングを調整できるようになっている。
ただし、それは全ネジボルト(!)である。小さな手鏡で全ネジボルトの頭を覗いてみた。小さな「+」穴が付いていた。簡単に調整できないようになっているのだ。
このスクリューを締め込むとチョークの作動が遅れ、戻すと効きが強まる(作動時間が長く続く)ようになっている。調子が悪いのは、このスクリューが戻り過ぎているためではないのかと考えた。というのは、アジャストスクリューのロックナットが若干緩かったような気がしたからである。
ロックが緩いために振動でアジャストスクリューが次第に緩んだ可能性は高い。そのために、チョークが効いている状態が長く続いていることになり、結果的に燃費が悪く、ふけ上がりがもたつくという状況を引き起こしているのではなかろうか・・?(続く)。