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グリーンツーリズムどこへ

2006年02月24日

近年、日本の田舎ではグリーンツーリズムが大はやりである。農村の活性化の切り札的な流れとして様々な試みが繰り広げられている。
(グリーンツーリズムとは、単なる旅行ではなく、田舎に滞在して農業、牧畜などを体験しながら余暇を過すという、人との交流が介在した旅行の在り方である)

グリーンツーリズムも町村の取り組みによって様々であるので一概には言えないが、役場が主導するグリーンツーリズムの在り方には少し不安がある。農家に泊まっての農業体験が、実は農家の負担にならないのか、あるいは参加者にとって、イベントが手取り足取りで億劫面倒にはならないのかといったようなことである。

何か物足りない蕎麦打ち、充実感の乏しいモノ作り、安全第一の農業体験。作り笑顔が引きつって疲れ切ってしまう夕暮れが目に見えるようである。僕はだから、そんなイベントに参加したいとは思わない。

村おこしのブームと入れ替わってグリーンツーリズムが来たという印象が強い。本当に来てくれる人々が満足できるような時間空間を提供することができるかというと、俄かに受け入れても、接客に慣れていない農家の方には難しい。また、ホストへの配慮に欠ける、躾のできていない子供を連れた若夫婦が宿屋気分で宿泊しても迷惑になるのが落ちだ。そのうち、双方で疲れて嫌になってしまう。
そもそもグリーンツーリズムとはいっても、利用者の側から盛り上がってきたものではなく、行政がトレンドを作り出してきただけではないのか。

グリーンツーリズムという輸入概念が根付き、互いの価値を認め合う成熟した制度まで高まっていくには相応の時間が必要だと思うのである。

薄い掛け布団が心地いい少し肌寒い夏の朝方がいい。ほろ酔いで見上げる満天の星空がいい。遠くに聞こえるせせらぎがいい。囃子はいらない。そんな所に泊まる事ができたらいいのだ。
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