個別記事
椅子制作とCAD
2006年03月19日
椅子制作にCADは外せない。どれだけの方が椅子制作にCADを利用しているか、定かではないが、現在私は、CADを使わない椅子設計は考えられないという状況にある。
最大の理由は角度がきちんと導き出せるということである。最終的に、制作に必要な部分の角度をプリントアウトすれば、絶対に正確ではないなと思いつつ使う、あの忌々しい分度器とおさらばできるし、分度器の不正確さを嫌い、タンジェントを用いてグラフペーパー(セクションペーパー)上で角度を求める場合でも、手持ちの定規とグラフの目盛りのズレからくるストレスからも開放できる。
実際には加工誤差があり、細かいことを言い過ぎても意味はないのはよく分かってはいるつもりだが、気分がよくないまま行う作業はできるだけ避けたいものである。
座面が台形のサイドチェアーの側幕板の柄は、通常斜めに加工される。この場合の寸法出しは結構面倒で、正確にいっているのかどうか不安がつきまとう。昔は職人の常に従いベニヤ板に原寸を引いていたのだが、気分が宜しくないので、グラフペーパーに2倍図を描いて確認したり、遂にはN88ベーシックでプログラムを組み、柄部分の正確な寸法を取り出せるようにした。
そして、参考のためにベニヤに描く原寸図との比較をしたことがあったが、ベニヤの精度でも制作には充分である事は確認できた。
CADを使えば、そのような精神的に宜しくない問題と無縁になれるのがいい。そして、慣れた椅子であれば原寸図を引かなくてもCADだけで検討と想像は可能であり、イメージとそう違いのないものができる。
問題点は、シビアに寸法が出るため、一致しなければいけない数値が微妙に違う場合があり、これが精神的に良くない。スナップポイントを拾う場合のズレか、四捨五入で数値がずれるのかは分からないが、気にし始めるとあまりよくない。
また、きちんと図学を学んでおかないと、甚だしい誤解に気が付かないまま作図を行ってしまう恐れがある。
ちなみに私は、マレーシアにいるとき、テキスト作成に必要になってCADを使い始めた。自分に合った使い勝手のいいものを探し出すのにかなり時間がかかったが、フリーソフトで感覚的に描けていけるものに巡り合い、現在もラオスでテキスト作成や椅子設計に使っている。
AUTOCADや、当時有名だったJW−CADは感覚的に使い勝手が合わずに諦めた。
全国職業訓練校家具制作コースでも、CADのレッスンを始めたほうがいいと思う(勿論行っている学校は多いと思うが・・)。最初は概念を理解するのに多少手間取るからである。
最大の理由は角度がきちんと導き出せるということである。最終的に、制作に必要な部分の角度をプリントアウトすれば、絶対に正確ではないなと思いつつ使う、あの忌々しい分度器とおさらばできるし、分度器の不正確さを嫌い、タンジェントを用いてグラフペーパー(セクションペーパー)上で角度を求める場合でも、手持ちの定規とグラフの目盛りのズレからくるストレスからも開放できる。
実際には加工誤差があり、細かいことを言い過ぎても意味はないのはよく分かってはいるつもりだが、気分がよくないまま行う作業はできるだけ避けたいものである。
座面が台形のサイドチェアーの側幕板の柄は、通常斜めに加工される。この場合の寸法出しは結構面倒で、正確にいっているのかどうか不安がつきまとう。昔は職人の常に従いベニヤ板に原寸を引いていたのだが、気分が宜しくないので、グラフペーパーに2倍図を描いて確認したり、遂にはN88ベーシックでプログラムを組み、柄部分の正確な寸法を取り出せるようにした。
そして、参考のためにベニヤに描く原寸図との比較をしたことがあったが、ベニヤの精度でも制作には充分である事は確認できた。
CADを使えば、そのような精神的に宜しくない問題と無縁になれるのがいい。そして、慣れた椅子であれば原寸図を引かなくてもCADだけで検討と想像は可能であり、イメージとそう違いのないものができる。
問題点は、シビアに寸法が出るため、一致しなければいけない数値が微妙に違う場合があり、これが精神的に良くない。スナップポイントを拾う場合のズレか、四捨五入で数値がずれるのかは分からないが、気にし始めるとあまりよくない。
また、きちんと図学を学んでおかないと、甚だしい誤解に気が付かないまま作図を行ってしまう恐れがある。
ちなみに私は、マレーシアにいるとき、テキスト作成に必要になってCADを使い始めた。自分に合った使い勝手のいいものを探し出すのにかなり時間がかかったが、フリーソフトで感覚的に描けていけるものに巡り合い、現在もラオスでテキスト作成や椅子設計に使っている。
AUTOCADや、当時有名だったJW−CADは感覚的に使い勝手が合わずに諦めた。
全国職業訓練校家具制作コースでも、CADのレッスンを始めたほうがいいと思う(勿論行っている学校は多いと思うが・・)。最初は概念を理解するのに多少手間取るからである。
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この記事へのコメント
1. Posted by acanthogobius
2006年03月20日 12:52
今回の話題と少しずれるかもしれませんが
ご意見お聞かせください。
椅子の座に角度付きの穴を開ける場合に私が貴工房にお邪魔した時はすべてフリーハンドで行いました。
もちろん、角度の目安となる治具は使用しましたが。
フリーハンドで熟練によってどの程度正確な穴あけができるのか分かりませんが自分なりに調べたところによれば
ボール盤を使用する場合が多いようです。
ひとつは角度付きの治具を合板などで作ってボール盤の
定盤の上にクランプなどで固定して使うものです。
もうひとつはラジアルボール盤を使用する方法です。
いずれも一長一短あるようですがどのようにお考えでしょうか?
ご意見お聞かせください。
椅子の座に角度付きの穴を開ける場合に私が貴工房にお邪魔した時はすべてフリーハンドで行いました。
もちろん、角度の目安となる治具は使用しましたが。
フリーハンドで熟練によってどの程度正確な穴あけができるのか分かりませんが自分なりに調べたところによれば
ボール盤を使用する場合が多いようです。
ひとつは角度付きの治具を合板などで作ってボール盤の
定盤の上にクランプなどで固定して使うものです。
もうひとつはラジアルボール盤を使用する方法です。
いずれも一長一短あるようですがどのようにお考えでしょうか?
2. Posted by katsu
2006年03月20日 20:54
一度はフリーハンドで開けるのは訓練として良いのではないかと考えています。慣れておくとプロトタイプ制作等には有利です。
私も通常は、おっしゃるようにボール盤に治具を固定して開けています。
治具を作るのも結構大変ですので、ある程度、角度が決まってから(もうあまり変える必要はないなと思う時点)でも遅くはないと思ったりしますが、最初はフリーではなかなかうまくいかないので、そうも言っていられませんね。
ちなみにここサワンでも、訓練としてウィンザータイプのサイドチェアーを作りました。私を含め、他の教官も皆フリーハンドで開けました。ボーリングダイレクション、ボーリングアングルがずれること、途中でふらついて穴が広がるということが主な問題点ですね。意外にボーリングダイレクションがずれ、左右で違いが出てしまうというのが多かったです。私のは何とかまともにいきましたが。
私も通常は、おっしゃるようにボール盤に治具を固定して開けています。
治具を作るのも結構大変ですので、ある程度、角度が決まってから(もうあまり変える必要はないなと思う時点)でも遅くはないと思ったりしますが、最初はフリーではなかなかうまくいかないので、そうも言っていられませんね。
ちなみにここサワンでも、訓練としてウィンザータイプのサイドチェアーを作りました。私を含め、他の教官も皆フリーハンドで開けました。ボーリングダイレクション、ボーリングアングルがずれること、途中でふらついて穴が広がるということが主な問題点ですね。意外にボーリングダイレクションがずれ、左右で違いが出てしまうというのが多かったです。私のは何とかまともにいきましたが。
3. Posted by acanthogobius
2006年03月21日 11:56
コメントありがとうございます。
CADは今でもLilliCADを使用されているのでしょうか?
私もトライしてみましたがフリーソフトだけに
説明も経験者向けのようで、もう少し基本知識を
他の書物等で付けないと私には使用方法がわかりません。
機会たあればまたトライしてみたいと思います。
CADは今でもLilliCADを使用されているのでしょうか?
私もトライしてみましたがフリーソフトだけに
説明も経験者向けのようで、もう少し基本知識を
他の書物等で付けないと私には使用方法がわかりません。
機会たあればまたトライしてみたいと思います。
4. Posted by katsu
2006年03月21日 18:56
はい、今でもLilliCADです。作者の方は、最近sakura-cadの開発にシフトしているようです。もう少しバージョンが進めばダウンロードしてみようと思っています。
CAD初心者の私が、あの簡単なヘルプだけで使えるようになったので、そう難しくはないと思います。ただ、私のように、ソフトによっては感覚的に合わないという場合もあるかと思いますが・・。
名前は忘れましたが、以前建築関係のサイトで、LilliCADはお勧めの一つに挙げられていました。私は感謝したのでカンパをしてしまいました。
CAD初心者の私が、あの簡単なヘルプだけで使えるようになったので、そう難しくはないと思います。ただ、私のように、ソフトによっては感覚的に合わないという場合もあるかと思いますが・・。
名前は忘れましたが、以前建築関係のサイトで、LilliCADはお勧めの一つに挙げられていました。私は感謝したのでカンパをしてしまいました。
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