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工房家具屋が行く高島屋家具売り場

2006年05月22日

大塚家具と前後して高島屋も覗いた。久し振りだが、作り手として、家具売り場や展示場に行くのはいい。足を運ぶだけ、新たな情報に出会える。

例えば、日本に再上陸したイケア。チープだがセンスのいい家具、インテリアプロダクトを扱っている。シンプルで品のあるデザインには、デンマークの長いデザインの歴史が伺われる(何事も一朝一夕にはいかない)。
多分現在もそうだと思うが、イケアの家具のほとんどはノックダウン式で、購入して自分で組み立てる。気の利いたセンスは実際に見てみなければわからないものである。
ちなみに、マレーシアでイケア製品を製造している工場の品質管理への取り組みは、他の中国系工場より一ランク上だった。

高島屋では、シンプルなウィンザースタイルのサイドチェアーとテーブルセットが目を引いた。同時に、同じメーカー製で、ソリッド材を主に使用する家具工房スタイルを意識したような製品も展示してあった。デザインもOK。作りも丁寧。そして、価格は実に安い。さらに、仕上げはオイルフィニッシュである。
製造は柏木工。デザインはクラハウスの岩倉榮利氏。こなれている訳である。Takayama Wood Worksというシリーズである。
我々の出る幕がなくなる?(前回書いたので、ここではこれ以上言わない)。

民芸家具も置いてあった。古くからウィンザーチェアーを作っている老舗の製品。明らかなイングリッシュスタイルのウィンザーである。かって英国の職人が技術を伝えたのか。しかし、フロアーの片隅で、多少さえない。ウィンザーを愛する私としては多少寂しい。

ついては、色。塗装。デザインの3点が飽きられているように思える。あの濃い民芸色であるが、素材の違い(座は樺、曲げパーツは楢のようだった)をカバーするには濃色が必要で、特徴としているのは理解できる。しかし、いかにも古い。次にウレタン、もしくはUV塗装が厚くへヴィーでナチュラルな感じが乏しいのは時勢に逆行。さらに、伝統的なスタイルは非常に大切だが、多少モダンにアレンジしたシリーズも在っていいと思えた。古くから良い技術を持つメーカーだけにこのままでは勿体ない。
余談だが、以前みたこの会社のアームボウはフィンガーで繋いだもので、曲げではなく落胆したものだが、これは曲げたものだった。もしかして売れ残り!?(失礼)。
何れにせよ、このようなトピックは他人ごとではない。

私が出向いたのは某高島屋だったが、大塚のほうが生き生きとしていた。百貨店も苦労している。ジェネラルが見放され、スペシャルが評価される?。これも時代のトレンドか。巷ではスペシャリストと目される、工房家具屋の目指すところは何か?。

しかし、もがきながらも納得してもらえるスペシャルな家具を作り続ける家具工房に今後も期待してくださいますよう。
(何だか工房家具屋協同組合の年頭挨拶のようになってしまいましたが、そんな団体は存在しません)
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この記事へのコメント
1. Posted by acanthogobius
2006年05月22日 23:44
イケアは既に開店しています。
昔話題になった千葉県の巨大な人工スキー場の跡地です。
私はまだ行っていませんが同じ会社の人で既に行って来た人が
います。2000台の駐車場を備えた巨大な店で食料品まで売られているそうです。何も買わずに出てくるのは難しいだろうと
言っていました。土日は混雑しているそうです。

個人家具工房のあり方について偶然かどうか分かりませんが
宮本良平氏も杉山裕次郎氏も最近そのHPで似たような話題を
取上げています。貴殿の記事も含めて興味深く拝見しています。
2. Posted by katsu
2006年05月24日 00:07
イケアの件、知りませんでした。ご指摘ありがとうございました。早速訂正しました。
他の方のサイトはお邪魔していませんが、みな、同じように考える時期なのかも、いえ、それを発言する時期なのかもしれませんね。状況もいろいろな意味で変化していますし。
3. Posted by acanthogobius
2006年05月24日 13:49
昨日、テレビ東京にて「激突!巨大家具メーカー」という番組が放送されました。イケアの日本再進出に合わせて
迎え撃つニトリおよび大塚家具の戦略が主な内容でした。
個人家具工房とは少し遠い話かもしれませんが中国が最近
割り箸の大幅値上げを通告して来たようなニュースを耳にするとkatsuさんの言われる「発言する時期」かもしれませんし、またその「発言」に注目したいと思います。
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