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車、コモビティへ

2006年05月30日

「車は単なる移動手段」44%(注1)。
この調査結果を見て若干嬉しく感じた所もある。
ようやく日本の消費も成熟段階にきたと思ったし、「たかだか車だろ」という思いを世の中と共有できるようになった(少し傲慢)。
しかし、おそらく多くの方々が感じていたように、この傾向は、暫く前から確実に顕在化してきていた。

近年、コンピューターを用いた制御技術が向上し、CAD・CAMの利用が進んで、金型が安く早く、また複雑な3次曲面形状が容易に加工できるようになり、先ずラジカセあたりが急速に玩具化した。試作屋の友人は、形状が複雑になってきて加工が難しく、納期が取れず単価が低いと嘆いた。
その時、私は近い将来オートモビールも同じ運命にあることを予感した。

ライフスタイルの多様化、消費者ニーズへの対応の必要性が叫ばれ、競って様々なカテゴリーへ多くの車種が投入され、さらに開発期間を短縮して市場ニーズとのタイムラグを少なくしようとしてきた。

技術革新によって高張力鋼板の成形性がよくなり、マシニングセンターの進歩で複雑なデザインの外皮が容易に早く、そして、軽くて燃費の良い車が安くできるようになり、目先を変えた多くの車が市場投入された。その結果、日増しに新車効果が短縮化され、系列が意味を失い、最後に消費者はコトの無意味さを悟った。まさしく、オートモビールがシンボルからコモビティ(日用品)へ衣を変えた時代。

今後は、本当の車好きがエキサイティングな車に乗れる時代?。ファラーリや新型ブガッティはいうに及ばす、アメリカなどで極少数のために作られているモスラー MT-900Sや、サリーンS7等の超弩級スーパーカーを、日本でも、デイトレードで儲けた連中が購入するかもしれない。

我が、SUBARUサンバートラックは現在13年目に入り、現役活躍中。いたって元気。勿論単なる下駄代り、運搬車両でコモディティの典型だが、結構気にいっている。

注1:ガリバー自動車流通研究所レポート「クルマはなぜ売れなくなったのか?」(調査は2006年5月)から。調査項目「自動車に対する関心・興味は下記のどの項目が最も高いですか?」の中での第一位の項目。ちなみに第二位は、家族・友人と共にくつろぐための時間(17%)。
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