個別記事
土石流人災説
2006年07月22日
今年も大雨による土砂災害が痛ましい。
大規模な土石流の報道がされると、以前、地元の温泉で起きた急斜面の崩壊事故や、2003年に熊本県水俣市を襲った集中豪雨による土石流で、死者15人を出した災害を思いだす。
最近の温暖化による大雨や地質の影響など、土石流には様々な要因があることは理解できる(参考資料:地すべり 砂防広報センター)。しかし、ある知人は言う。急傾斜地に保水効果の低い杉、檜を植え、その上、枝打ちがされていないために、より多くの荷重が狭い範囲の杉の根にかかり、集中豪雨によって容易に保水限界を超えた傾斜地の表層崩落が発生するのは当然であると。
大分県の旧幕府天領であった日田地方では、尾根筋など、崩落発生の危険性が高い部分には広葉樹を植えなければならないという決まりが古くからある。そのために降雨量が多く、急傾斜地が多い地域にもかかわらず、土石流の発生は少ないという。
他の地域にはそのような古くからの守りごとが、あるか否かは知る由もないが、利益優先で持ち山の全てを覆い尽くすように植えられた杉、檜が原因で起きた人災であると、水俣災害発生時に知人はいった。
元々の地質が原因で起きる場合もあるだろうが、無秩序植林(?)からくる植林が原因で発生したケースは多いのではないかと思う。それは日田の例のように、先人は認識しており、対策が行なわれていた例からも、その危険性は証明されている。
だから、人災として再検証されるべきだと思うのであるが、どういうわけか、このことは報道の表層には登場しない。
このままでは、家や土地や人命を失った多くの方々の犠牲は生かされないまま終わってしまう。
ちなみに九州では、1991年、台風19号で起きた多くの倒木の処理に多くの税金が投入され、国道の両脇には広葉樹を植えるべきだという声が上がったのも束の間、採算が取れないといって放置されている杉山が、これだけ多いのにもかかわらず、倒木処理をされた山肌の多くに、再び杉が植えられているのを目にしたとき、私はまたもや声をなくしたのだった。
大規模な土石流の報道がされると、以前、地元の温泉で起きた急斜面の崩壊事故や、2003年に熊本県水俣市を襲った集中豪雨による土石流で、死者15人を出した災害を思いだす。
最近の温暖化による大雨や地質の影響など、土石流には様々な要因があることは理解できる(参考資料:地すべり 砂防広報センター)。しかし、ある知人は言う。急傾斜地に保水効果の低い杉、檜を植え、その上、枝打ちがされていないために、より多くの荷重が狭い範囲の杉の根にかかり、集中豪雨によって容易に保水限界を超えた傾斜地の表層崩落が発生するのは当然であると。
大分県の旧幕府天領であった日田地方では、尾根筋など、崩落発生の危険性が高い部分には広葉樹を植えなければならないという決まりが古くからある。そのために降雨量が多く、急傾斜地が多い地域にもかかわらず、土石流の発生は少ないという。
他の地域にはそのような古くからの守りごとが、あるか否かは知る由もないが、利益優先で持ち山の全てを覆い尽くすように植えられた杉、檜が原因で起きた人災であると、水俣災害発生時に知人はいった。
元々の地質が原因で起きる場合もあるだろうが、無秩序植林(?)からくる植林が原因で発生したケースは多いのではないかと思う。それは日田の例のように、先人は認識しており、対策が行なわれていた例からも、その危険性は証明されている。
だから、人災として再検証されるべきだと思うのであるが、どういうわけか、このことは報道の表層には登場しない。
このままでは、家や土地や人命を失った多くの方々の犠牲は生かされないまま終わってしまう。
ちなみに九州では、1991年、台風19号で起きた多くの倒木の処理に多くの税金が投入され、国道の両脇には広葉樹を植えるべきだという声が上がったのも束の間、採算が取れないといって放置されている杉山が、これだけ多いのにもかかわらず、倒木処理をされた山肌の多くに、再び杉が植えられているのを目にしたとき、私はまたもや声をなくしたのだった。
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この記事へのコメント
1. Posted by フタバガキカ
2006年07月22日 08:17
災害で仕事が増えて喜ぶ業者と役人がいるようですね。
復興という公共事業は非難されませんからね。
復興という公共事業は非難されませんからね。
2. Posted by katsu
2006年07月22日 09:40
まさしくですね。
ふるさと九州の大雨のニュースに心配しています。家の周りの杉が何箇所も傾いています。山主にいっても採算が取れないので伐ってもらえません。何かあったらどうするんじゃ!と憤慨しています。
ふるさと九州の大雨のニュースに心配しています。家の周りの杉が何箇所も傾いています。山主にいっても採算が取れないので伐ってもらえません。何かあったらどうするんじゃ!と憤慨しています。
3. Posted by もくもく
2006年07月23日 16:01
初めまして。いつもためになる記事を読ませていただいてます。
九州地方は今大雨のようですね。
私、今回の大雨で大きな被害が出た、長野県上伊那郡に住んでおります。
元々水害が少ない地方でしたので、被害の大きさにはおどろいています。
杉や檜もそうですが、ニセアカシヤも困ったものです。家の周りにもたくさんあります。
元々は砂防のために植えられたものですが、根があまり張らないのですぐに倒れてしまいます。
割れやすくて狂いやすく、しかも重いので使い道は薪ぐらいにしかならない。
繁殖力も旺盛でかなり厄介ですね。
九州地方は今大雨のようですね。
私、今回の大雨で大きな被害が出た、長野県上伊那郡に住んでおります。
元々水害が少ない地方でしたので、被害の大きさにはおどろいています。
杉や檜もそうですが、ニセアカシヤも困ったものです。家の周りにもたくさんあります。
元々は砂防のために植えられたものですが、根があまり張らないのですぐに倒れてしまいます。
割れやすくて狂いやすく、しかも重いので使い道は薪ぐらいにしかならない。
繁殖力も旺盛でかなり厄介ですね。
4. Posted by katsu
2006年07月24日 01:34
梅雨時は、木材の含水率の上昇がすごく心配です。
大雨での災害も心配でしたが、材料がしけってしまう事も頭痛の種でした。
高級な仕口(木組み、ジョイント)で組み立てることよりも、「元から断たなきゃだめっ」で、木工や家具作りの「元」とは含水率管理のことなのです。含水率の高い材料で作られた家具は故障が多いのです。
現在はラオスにいますが、梅雨時期はいつもいやなものでした。
(もくもくさんはプロの方のような気がしますのでお分かりだと思いますが、ここでは一般向けの書き方をしました)
大雨での災害も心配でしたが、材料がしけってしまう事も頭痛の種でした。
高級な仕口(木組み、ジョイント)で組み立てることよりも、「元から断たなきゃだめっ」で、木工や家具作りの「元」とは含水率管理のことなのです。含水率の高い材料で作られた家具は故障が多いのです。
現在はラオスにいますが、梅雨時期はいつもいやなものでした。
(もくもくさんはプロの方のような気がしますのでお分かりだと思いますが、ここでは一般向けの書き方をしました)
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