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長椅子
2006年08月19日
ラオスでは、広い一枚板を用いた家具の価値は高い。高級テーブルの甲板(天板)は、ほとんど一枚板を用いている。ただし、旧宗主国フランスの、猫脚を用いた、ディレクトワールやアンピール様式がほとんどだが。注文をしておかないと耳付きの一枚板は入手できない、しかし、たまたま耳付きの一枚板を製材所で見つけた。古いもので、充分乾燥しているが、中央部には表裏を通して割れのような空洞部がつながっている。
長さ2500mm、幅500mm、厚さは40mm以上あるが、ねじれが30mm以上、反りは10mm以上ある。
一度は諦めかけたのだが、日本でよく見るシンプルなベンチを提案したくて制作を行った。
ねじれを取ると厚みが無くなってしまうので、下面の2本の桟を取り付ける部分だけフラットにした。ただし、その部分はねじれた関係にあるので桟に取り付けた脚にガタが生じる。後で脚の1本を短くして解決することにした。
表面(座面)は、ここの一般的な手法に従い、電動鉋と電動ベルトサンダーで仕上げた。最終的にはスクレーパーを用いた。前述の理由により、反り、ねじれは取ってはいない。
制作のもう一つの目的は、スプレー塗装の方法を教えることである。
ここには着色剤もシーラーも無い。ステインといえば、日本ではログハウス等に用いられているペイント系の外壁用塗料しかない。仕方がないので、着色にはセラックを用いた。
セラックを使うのは何年振りだろう。しかし、ここではセラックは今だ一般的なのだ。トップコートとして艶消しラッカーをかけた。偶然にも古い売れ残りの艶消しラッカーを見つけたのだ。
ねじれや反りや材の悪い部分は大して気にならない。安い旋盤と電動工具があればこの椅子は制作できるので、この地方にも合った構造とデザインだと思う。
当然、木工好きな日本のホビイストにも制作可能である。それほど良くなくても、材料が入手できれば、制作の価値はあると思う。
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