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根室漁船銃撃

2006年09月03日

北海道根室市のカニかご漁船第31吉進丸が、ロシア国境警備隊の銃撃を受け、甲板員1人が死亡した。

彼らの乗ったゴムボートは警告も無く後方から第31吉進丸に近づき、至近距離から船室に向かって自動小銃を発砲。船体には40発以上の弾痕があるという。
これは未必の故意などではない。明かに船員を狙った攻撃であるという以外、どのような解釈があろうか。

船長は拿捕後、この事実をきちんとロシア当局に追求したのであろうか。ロシアの主張と日本側当事者の認識、意見は当然、異なってくる。しかし、装甲もない民間船への発砲と死亡者が出た事実に対し、毅然と抗議する責任が船長にはある。

事件の起きた海域は、デリケートで、日本側の密漁もあると聞く。そして、当日はボーダーを越えていた可能性もあるのかもしれない。しかし、それとは別の問題である。ロシア警備隊員の非人道と自らの主張をはっきり述べなければならない。
これはナショナリズム化でも何でもない。自分の主張をはっきり述べなければいいように持っていかれる。沈黙は美徳という日本のモラルは通用しない。

この問題の根底には、周知のように領土問題がある。ただし、日ソ共同宣言(1956年締結)では、北方4島に対する日本の請求権を放棄している。これが生きているので、実は日本の主張は正当性がない(ここではこれ以上触れない)。

実は近年、以下の事実がある。
asahi.com>社会>その他・話題>記事「密漁横行?ロシアからの輸入カニ、漁獲許容量オーバー」(2006年09月02日15時48分)から引用。

北海道大学スラブ研究センターの荒井信雄教授が、ロシアの漁獲統計や日本の税関統計資料などを分析した所によると、ロシアから日本国内に輸入されているカニは近年7万トン台で推移しているが、ロシア政府が定める漁獲許容量は5万トン台である。実に、許容量を2万トン以上超えるカニが輸入されているのである。

これは、北方領土海域でロシア側の密漁が横行していることを裏付ける証拠であり、「ロシア側が漁獲許容量を超えて取れば、資源は枯渇する」と指摘する。
北方領土島民によると、ロシアではソ連崩壊後、漁業者への保護がなくなり生活のための密漁が横行しているという。

自らの不正操業を差置いた、他国へのきびしい監視、取締り、銃撃行動に出る身勝手に対し、日本政府は何の外交手段も取りえないのか。
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