個別記事
饒舌なモノたち 1
2007年03月31日
アウディのシニアデザイナー、和田智 氏(45)はミュンヘンに在住する同社唯一の日本人デザイナーである。新型スポーティ多目的車「Q7」は彼の仕事であり、移籍して驚いたのは、デザインにかける時間の長さだった。最初に任されたセダン「A6」の全面改良はデザイン決定まで約3年半をかけた。
独BMWで5シリーズなどのデザインを手がけた永島譲二氏も著書で「(欧州車の)デザイナーは長持ちするデザインを目指す」と述べる。
これに対し、「デザインに時間をかければその間に環境が変わるリスクがある」(マツダの小泉巌チーフデザイナー)、「開発期間が短い方がエネルギーを集中できる」(日産の中村史郎常務執行役員)と、日本のメーカー関係者は反論する。
(以上、「高級欧州車、デザインは日本人 アウディ・BMWで」「asahi.com」2007年1月14日を参照の上、アレンジして掲載しました)
欧州車の肩を持つわけではない。
開発期間が短く、時勢に乗った(それこそ、環境が変わるリスクを犯さないうちに)、斬新なスタイルの新型車を投入し、販売数を伸ばすことができれば、メーカーや販売店の全ての関係者とその家族は満足し、格好のいい新型車を目にすれば消費者も胸躍らせ、購入のため労働意欲も高まり、企業業績も上がる。何か不満な点があるや。
開発期間を短くし、矢継ぎ早に新型車を投入すると新車効果の期間は短くなり、目先を変えた様々なタイプの車種を開発せざるを得なくなる。
ちょっとリッチな30代カップル向けプレムアムコンパクト、街乗りを意識したアーバンリクレーションビークル等々。等々。
このような問題点はあるが、某社チーフデザイナー氏や執行役員氏に、路線の見直しなどあるはずも無い(いや、個人的に疑問があっても変えることは容易ではない)。
所で、欧州メーカーやデザイナーがデザインに時間をかけ、長持ちするデザインを目指した所で、消費者は本当にそれを望んでいるのだろうか。仮に、長持ちするデザインを行なうという目標を製品に反映できたとして、地球への負荷の低減の他、何かメリットがあるのだろうか。世の中は変わるのだろうか。
ラオスでは中国製電動スクーターが販売を伸ばしていた。カブ型バイクよりも安いからであるが、作りは極めてチャチですぐに壊れそうである。リアブレーキは自転車用の流用(!)等々。ただし、車体各部を覆うプラスチック製のカバー類は機能に関係なく大きく派手でカラフル。大きく派手に見せる以外、意味のないデザイン。
自作パソコンコーナーで見られる、玩具のようなPCケースに近いイメージといえば理解しやすいか。
この中国製電動スクーターは、欧州車の「長持ちするデザイン」の対極にあるものとして鮮やかに甦る。
いうまでも無いが、PCケースや電動バイクなどの中国製品と同軸上に国産車のカーデザイン(カースタイリング)があるということに異論を必要としないことは、前述のasahi.comの記事で専門家が述べていることでも判る。
「長持ちするデザイン」は、やはり時間をかけなければ生まれない・・。
独BMWで5シリーズなどのデザインを手がけた永島譲二氏も著書で「(欧州車の)デザイナーは長持ちするデザインを目指す」と述べる。
これに対し、「デザインに時間をかければその間に環境が変わるリスクがある」(マツダの小泉巌チーフデザイナー)、「開発期間が短い方がエネルギーを集中できる」(日産の中村史郎常務執行役員)と、日本のメーカー関係者は反論する。
(以上、「高級欧州車、デザインは日本人 アウディ・BMWで」「asahi.com」2007年1月14日を参照の上、アレンジして掲載しました)
欧州車の肩を持つわけではない。
開発期間が短く、時勢に乗った(それこそ、環境が変わるリスクを犯さないうちに)、斬新なスタイルの新型車を投入し、販売数を伸ばすことができれば、メーカーや販売店の全ての関係者とその家族は満足し、格好のいい新型車を目にすれば消費者も胸躍らせ、購入のため労働意欲も高まり、企業業績も上がる。何か不満な点があるや。
開発期間を短くし、矢継ぎ早に新型車を投入すると新車効果の期間は短くなり、目先を変えた様々なタイプの車種を開発せざるを得なくなる。
ちょっとリッチな30代カップル向けプレムアムコンパクト、街乗りを意識したアーバンリクレーションビークル等々。等々。
このような問題点はあるが、某社チーフデザイナー氏や執行役員氏に、路線の見直しなどあるはずも無い(いや、個人的に疑問があっても変えることは容易ではない)。
所で、欧州メーカーやデザイナーがデザインに時間をかけ、長持ちするデザインを目指した所で、消費者は本当にそれを望んでいるのだろうか。仮に、長持ちするデザインを行なうという目標を製品に反映できたとして、地球への負荷の低減の他、何かメリットがあるのだろうか。世の中は変わるのだろうか。
ラオスでは中国製電動スクーターが販売を伸ばしていた。カブ型バイクよりも安いからであるが、作りは極めてチャチですぐに壊れそうである。リアブレーキは自転車用の流用(!)等々。ただし、車体各部を覆うプラスチック製のカバー類は機能に関係なく大きく派手でカラフル。大きく派手に見せる以外、意味のないデザイン。
自作パソコンコーナーで見られる、玩具のようなPCケースに近いイメージといえば理解しやすいか。
この中国製電動スクーターは、欧州車の「長持ちするデザイン」の対極にあるものとして鮮やかに甦る。
いうまでも無いが、PCケースや電動バイクなどの中国製品と同軸上に国産車のカーデザイン(カースタイリング)があるということに異論を必要としないことは、前述のasahi.comの記事で専門家が述べていることでも判る。
「長持ちするデザイン」は、やはり時間をかけなければ生まれない・・。
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この記事へのコメント
1. Posted by ヤマガタ
2007年03月31日 22:31
こんばんは、御返事有難う御座いました。
わたくしも末席の職人としてモノ作りをして居るのですが立体構成としてのデザインは意識しません、それよりも自然の法則に従います、時間と共に益々美しく調和することを念頭においています、必然性の無いことは仕事しません、重大な理由が有る時に伝統を変えます、これはわたくしの無知で偏狭な性格でごめんなさい。
家屋の構造ですが、切り妻合掌つくり(平屋22.5坪延33坪)梁材1尺3寸径(チョウナ削り風赤松)×40本、柱13尺5寸角、壁3寸角(3番玉、間伐材)×800本サネ棒を噛ませ柱に大入れ胴突ホゾで落とし込み、小屋組み現し、『5寸柱で3寸桁落は筋カイ1寸5分の法規があるため。1寸の板でなく3寸角は重大な意味があるためです。』漆喰壁との調和も大切と思います。表現力が無くすみません。
わたくしも末席の職人としてモノ作りをして居るのですが立体構成としてのデザインは意識しません、それよりも自然の法則に従います、時間と共に益々美しく調和することを念頭においています、必然性の無いことは仕事しません、重大な理由が有る時に伝統を変えます、これはわたくしの無知で偏狭な性格でごめんなさい。
家屋の構造ですが、切り妻合掌つくり(平屋22.5坪延33坪)梁材1尺3寸径(チョウナ削り風赤松)×40本、柱13尺5寸角、壁3寸角(3番玉、間伐材)×800本サネ棒を噛ませ柱に大入れ胴突ホゾで落とし込み、小屋組み現し、『5寸柱で3寸桁落は筋カイ1寸5分の法規があるため。1寸の板でなく3寸角は重大な意味があるためです。』漆喰壁との調和も大切と思います。表現力が無くすみません。
2. Posted by katsu
2007年04月03日 19:55
ヤマガタ様。
3寸角(3番玉、間伐材)×800本サネ棒を噛ませ柱に大入れ胴突ホゾで落とし込み。
すごい。すごすぎる・・。暖かいはずですネ。間伐材はこのような方法で大いに利用すべきだと思います。漆喰壁との調和も大切・・同感です。ありがとうございました。
3寸角(3番玉、間伐材)×800本サネ棒を噛ませ柱に大入れ胴突ホゾで落とし込み。
すごい。すごすぎる・・。暖かいはずですネ。間伐材はこのような方法で大いに利用すべきだと思います。漆喰壁との調和も大切・・同感です。ありがとうございました。
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