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    2006/08/19  長椅子 (0)
    2006/08/17  不用な工具はありませんか (2)
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    2006/06/10  図面 (0)

ラオス・サワナケート通信

ハマチ風味以前記事にした、ハマチによく似た風味の魚が久し振りに入った。
画像のものは体長は約50cm。ここに入って来るこの魚は、どれも同じような大きさである。ちなみに値段は、日本円でおよそ300円。この地域では飛び切り高い部類に入る。刺身で良くて、アラ煮がまたいい。
海魚は、ほとんどベトナム系住人が買っていく。この魚はどのように調理されるのかわからないが。

南方で漁をする漁船員の方は、この魚を捕獲する事もあるだろうからご存知だろう。また、漁業関係者でなくても、詳しい方であれば、事も無くハマチ族、あるいは亜目だと断言するかもしれないし、まったく違う種類であることもお分かりだろう。兎に角、私は食べる事に興味が走る。

長椅子

2006/08/19

長椅子ラオスでは、広い一枚板を用いた家具の価値は高い。高級テーブルの甲板(天板)は、ほとんど一枚板を用いている。ただし、旧宗主国フランスの、猫脚を用いた、ディレクトワールやアンピール様式がほとんどだが。

注文をしておかないと耳付きの一枚板は入手できない、しかし、たまたま耳付きの一枚板を製材所で見つけた。古いもので、充分乾燥しているが、中央部には表裏を通して割れのような空洞部がつながっている。
長さ2500mm、幅500mm、厚さは40mm以上あるが、ねじれが30mm以上、反りは10mm以上ある。
一度は諦めかけたのだが、日本でよく見るシンプルなベンチを提案したくて制作を行った。

ねじれを取ると厚みが無くなってしまうので、下面の2本の桟を取り付ける部分だけフラットにした。ただし、その部分はねじれた関係にあるので桟に取り付けた脚にガタが生じる。後で脚の1本を短くして解決することにした。

表面(座面)は、ここの一般的な手法に従い、電動鉋と電動ベルトサンダーで仕上げた。最終的にはスクレーパーを用いた。前述の理由により、反り、ねじれは取ってはいない。

制作のもう一つの目的は、スプレー塗装の方法を教えることである。
ここには着色剤もシーラーも無い。ステインといえば、日本ではログハウス等に用いられているペイント系の外壁用塗料しかない。仕方がないので、着色にはセラックを用いた。
セラックを使うのは何年振りだろう。しかし、ここではセラックは今だ一般的なのだ。トップコートとして艶消しラッカーをかけた。偶然にも古い売れ残りの艶消しラッカーを見つけたのだ。

ねじれや反りや材の悪い部分は大して気にならない。安い旋盤と電動工具があればこの椅子は制作できるので、この地方にも合った構造とデザインだと思う。
当然、木工好きな日本のホビイストにも制作可能である。それほど良くなくても、材料が入手できれば、制作の価値はあると思う。

お願いがあります。
私のいるサワナケート技術訓練校木工科では、木工に必要な様々な工具が極度に不足しています。使わなくなった木工用具がありましたら送って頂けないでしょうか。

木工科の年間予算は1,500円。決定的に予算が足りません。そのために必要な消耗品や工具が買えないのです。

大袈裟に考える必要はありません。封筒に入る程度の工具で充分です。例えばドリルビット1本でもいいのです。ラオスまでの送料は結構高いので、御負担を減らすためにも封筒に入る程度のものが良いかと思っています(余裕のある方は箱で送って頂いても、勿論OKですが)。

ドリルビット1mmや2mmでもいいの?。はい。木材が硬いので学生はすぐに折ってしまいます。ドリルビットは結構高価ですのでいつも不足し、釘で代用しています。スパナ、ドライバーは材質が悪く、先端が摩滅して使えないものばかり。まともな製図用具も売っていません。

何しろ、木工用キリ、角鑿盤用箱鑿(日本製角鑿盤が入っています)、座ぐりキリ。封筒に入る程度の量の木ネジ、重松製防塵マスクのフィルター、ドライバー、ドライバービット、スパナ、メジャー、スコヤ、留定規、直定規、サンドペーパー、製図用コンパス、マスキングテープ、油性マジック等々。サイズにもよりますが、入れることができるものなら何でも(?)OKです。中古、キリ類は切れなくなったものでもOK。もちろん一本からOKです。

スタッフは、日本からラオスへの送料が高いことを知っていますので、今回の提案を理解し歓迎しています。どうかご協力を宜しくお願いします。
学校の私書箱宛に送ってくだされば幸いです。

Mr.Siya Inthagong (Carpentry Section)
Savannakhet Technical & Vocational School
P.O.Box 54
Savannakhet Laos

ニホン

2006/08/13

発展の速度は遅く、その兆しは希薄だが、ここサワナケートは実にのどかで平和である。多くの家庭では、夕刻、庭先に置かれた台の上でおしゃべりをし、涼を取る。
体制のせいか、貧しいせいか、家族親戚一族の相互扶助の思いが堅く、互いに、生きるために融通し合う。
未だ、深く生活に根付いている仏教精神に裏打ちされた、持てるものが持たないものへの施しは、極当たり前のことである。だから、富める国々からの援助は当然(失礼、おそらく)のこととして受け止められている。

最近ラオスを去ったJICAオフィサーは自問する。ラオスは本当に貧しいのか?ラオスに変化は必要か?と。

ラオスへの援助について、ここでは触れない。しかし、公園では子供達が伸び伸びと遊び、同伴の親達が幼児犯罪に対しての無頓着さを見ると、何が幸せかを思う。

ラオスでは、日本は憧れの国である。日本行きが叶った一部の公務員の幸せと期待に溢れた喜びは大変なものである。

今日の日本の、子供に対する虐待や犯罪の発生は尋常ではない。
老人ホームでは、動く事のできない無力な女性が看護士からセクハラの被害にあったことが、娘の努力で明かになった。相当ひどい事が行なわれていると、コメントを行なった学者はいう。その事実を知っているなら、あなたもその分野の専門家の一人として、もう少し改善の努力をせぇと怒鳴りたくなった。

ラオスの人々よ。あなた方が行きたい、住みたいという日本はこのような国へなった。もちろん、今だ親切で人の良さという国民性は絶えてはいないが、ここには我々が失って久しい古きよき日本と同じものが、今も息づいている。

ベトナム系海魚屋さまざまな刺身を楽しんでいる。日本から空輸されてきた高価なものではない。サワナケートの朝市で売られている鮮魚の刺身である。

油っこい料理が好きなせいか、日本料理がなくてもそれほど苦にはならない。ただし、刺身は別。たまには食べたい。カワハギの肝、生タラコ、大トロ、ホタテ、関サバなどとは言わない。新鮮でさえあれば良い。

航空路が廃止されたので、バスで8時間かけて首都ビエンチャンに行けば日本食レストランがあるので、刺身を食べる事はできる。ただし、取りあえず刺身ではある、という程度。だから自分から日本料理屋に出向くことはない。しかし、ここサワナケートの刺身は違うのである。

実は、魚はベトナムから来る。ここから国境まではそれほど遠くはない。ベトナムの東シナ海で獲れた魚が直送され、夕方や早朝の市場に並ぶ。5、6時間で来るのではないかと思っている。

最近、魚屋が2軒増え(といっても半間ほどの出店)、様々な種類の魚が来るようになった。鮮度もいい。鯵、鰯、鰹、鯖は分るのだが、他は見たことがない。

最初は、わかり易いアジ、イワシ、カツオ系を買っていた。刺身やたたきで食べる。そのうち、正体不明な、しかし、新鮮なものを買いはじめた。なかなか旨いものがあるのが分った。馴染みがないだけである。
そして、遂にハマチに出会った(いや、正確にはハマチ系)。頭は鯛のような形をしていて、胴体は鯛を2倍くらいに引き伸ばしたようなバランス、ウロコはなく色は黒鯛系。不気味といえば不気味。見たこともない姿形であるから味の想像などできない。しかし、味はハマチ、ブリ、カンパチ系だった。脂も乗っている。新鮮で美味だった。
白っぽくて少し赤みがあり、ウロコがあった魚は、完全にアジそのものだった。

イカ、エビはいつでもある。新鮮なイカのバター焼きもいいが、コレステロールが少し心配。
新鮮な魚は何時でも買えるわけではないが、手に入った日の夕べは、昇天のひと時が味わえるのである。

画像は今朝(2006/8/6)に撮ったもの。この記事をアップした日の朝市には、ほとんど魚がなかった。当然、今日の夕べは至福の冷たいビールが待っているわけである。
ソニーマビカを向けると、売り子のベトナム系のお姉さんは、実に嬉しそうに微笑む。

ラウンドトップテーブルここラオスも雨季に入り、雨が多い。高温多湿で、ワークショップは実に蒸し暑い。

画像は、全国訓練校展のために制作したラウンドトップテーブル。材料はマイドゥーと呼ばれる花梨系の綺麗なものを使用した。ラオスチークと共に、この地域では高級家具材の一つとしてポピュラーな材である。価格も日本円で立米10万円前後と、非常に高価である。

ちなみに、マレーシアと違い、季節によって多少の気温差があるため、木材にははっきりとした年輪が生じている(あまり目立たないものもあるが・・)。

購入した時には、製材したばかりで、まだ湿っていた。日本の常識では使えないが、一週間程度自然乾燥させて使うというこの地域の方法に準じて加工に入ることにした(やはり、地域の方法は尊重しなければならない)。
この地域の材料は、ある程度乾燥させると反りの発生は少ないのである。

地元の習慣とはいえ、含水率はまだ高かったので心配だったが、テーブルということもあり、収縮の悪影響は少ないと考えた。
制作後、展示までの一ヶ月間、一時帰国をした。その間、トタン屋根の強烈な輻射熱下の実習場に置かれていたが、故障は発生していなかった。
ただし、コマ留めのコマは、甲板(テーブルトップ)の収縮に伴い、動き代いっぱいまで移動していた。

甲板の仕上げは、ここの習慣に従って、電動鉋で目違いを取り、次いで、電動ベルトサンダーで仕上げる。
ベトナム人大工はこの方法で実に手の込んだ家具、内装一式を仕上げるのである。

黒豆ジュースが血圧を下げ、血流をよくする。という番組を以前、NHKで視た。ネットで調べると、NHK出版からは、「NHK生活ほっとモーニング 黒豆健康活用術・血圧を下げて血管をしなやかに!」(ISBNコード:4-14-187631-3)という本まで出ていた。
定期検査で血圧の上がったのが分った連れ合いは、減塩に走り、水を飲み、そして、やめていた黒豆健康ジュースを再び飲み始めた。黒豆の煮汁を飲むのである。ただし、煮出した後の黒豆は、様々な料理に入っている。

そして・・
最近では、それに加えて、ウコンパウダーを溶かしたジュースである。御存知のように肝臓にいいといわれるウコン。肝機能強化クルクミンを含有し、医師も肝硬変患者に処方する。
ウコンは暑い地方の特産であり、ここサワナケートの朝市でも、ウコンやウコンパウダーを買う事ができる。

連れ合いにとって、ウコンはアルコール摂取のための予防薬という位置付けであり、元を正すつもりはまったくない(余談だが、のんべえだった私の親父は肝臓の薬を焼酎で飲み、「よう効く」といっていた)。

ワインにはポリフェノールが多く含まれるのは聞いていたから、ウコンを取りながらワインも飲む。尿酸値を上げるプリン体が多いと聞いた後はビールとワインを減らし、ほとんど含まれていない焼酎がメニューに加わった。先ずビール、次いでポリフェノールワインを少々、そして仕上げに焼酎代わりのラム酒(BACARDI Superior:日本円で約¥1200)である。

ポリフェノールの摂取はワインだけではもの足りないと思ったのか、次いで、血液の循環をよくするというココア摂取が開始された。本人曰く、便通には即効だという。

試しにネットでココアを調べてみた。

1.豊富なポリフェノールとその効能
痩身効果。特に夕食後に飲めば、食事で取った脂肪を効率的に燃やす。
活性酸素が体内の細胞などを傷つけることを防ぐ「抗酸化作用」。
末端部の血液循環を改善し、血液をサラサラにする。

2.遊離不飽和脂肪酸とその効能
ピロリ菌などの胃粘膜への、接着抑制効果。
ピロリ菌をココアを加えた培地で培養したところ、普段飲む濃度(3.5%)のココアを加えただけでも、培養開始から1時間後には菌の数は6割程度に減少し、1日経つと検出できない数にまで減少したという。

3.豊富な食物繊維とその効能
ココアの粉末の約3分の1から4分の1を食物繊維が占める。便通には効果的。

健康食品関連のサイトの常で、紹介している食品の効能は凄くて何か胡散臭い。しかし、ココアが魅力的に思えてきた。

極最近、偶然見かけた、ヤフーの社会ニュース(6月9日(金)15時29分)で、ニンジン煮れば→ベータカロチン摂取「生」の1.6倍という記事があった(伊藤園中央研究所などの研究)。

茹でたニンジンを基に作った野菜果汁を飲んで、肌の状態を調べた別の実験では、摂取後8週間で、13人の対象者全員のシミの面積が減少することが確認されたというのである(読売新聞から)。

その日の夕食には、茹でて軽く炒めたニンジンが皿の回りに、きちんと並べられていた。

付録:機能性食品もいいが、運動が健康にいいことはわかっている。だから、毎日の夕刻には、30、40分走る。走るのはかったるいが、私は、ビールが旨いので付き合っている。

図面

2006/06/10

ウィンザータイプ サイドチェアー画像は全ラオス技術訓練短大展に出品したウィンザータイプのサイドチェアー。
几帳面な性格のスタッフが制作したもので、結構丁寧な作りで期待がもてる。このようなウィンザータイプの椅子をこの国で見ることがないせいか評判は上々。余計な過飾やデザイン処理は必要ない。改めてこのタイプの椅子のスタンダード性を思う。

参考図面を提示し、各自、多少のアレンジを許した。多少のアレンジでも、寸法出しから、治具なども変わってくるから制作と指導は面倒にはなるが、同じ物を作るよりもヤル気は出ると考えた。

実は、この椅子の制作にかかった時間より、作るための準備に費やした時間のほうがはるかに長い。
木工旋盤を整備し、古い木工旋盤の使えないドライブセンターを作り直すための加工屋を探し、出来てはきたものの不具合を直し、新しいライブセンター(既製品)を探し、座ぐり(座面加工)の工具を揃え、チセル(旋盤加工用刃物)研磨のためのグラインダーを整備しなければならなかった。

一脚位はサンプルとして残したい気持ちもあったが、テーブルセットとして教育省No.2が買ってくれたために、我々は喜んで即納した。

現在、再び同じタイプの椅子の制作を計画している。設計から作り方の定着を目指しているためである。
問題は、現地スタッフにとって、図面から、脚やスピンドル(背もたれの縦の部材)の実長を得る方法の理解が難しいことである。これをきちんと理解させなければこのタイプ椅子は作れないが、これが私と私のラオス語にとってかなりの難題なのである。