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    2010/10/04  Ashem Crafts (2)

手作り家具工房を笑え

スラットバックチェア20年位前に制作した、スラットバックチェア。
当工房の椅子ブランド、「スタンダードチェア」の、全てのスタートは、このグリーンウッドワーキングが起源の椅子にある。

これは、知人にプレゼントしたもの。
この椅子を現在使用している、知人の息子が、編み直しのために、持ち込んだ。

長い間、屋外で使用されてきたという。
プレゼントしたものだから、制作者の私が、文句を言う立場には無い。
しかし、雨と紫外線でボロボロになったこの椅子を見たときの複雑な感情は、このような使い方をすることに何の疑問を抱かない送り主には理解されることは無いだろう。

スラットバックチェアシート部分画像では分かりにくいが、風雨紫外線によるフレーム表面のダメージはひどい。

ペーパーコードは国内産。雨に当たってきたため、かなり膨らみ、切れているが、私のサイトに載せたものと同じ工法で作ったフレームに、まったくガタはない。

トップスラットの抜け止めに打ち込んだダボは、浮き上がっているから、脚は収縮しているのである。
つまり、脚の収縮は、同時にストレッチャーを締め、強固なジョイントをキープしていることになる。

編み直しの意欲は、暫く涌きそうにないが、お蔭で、過酷な環境を経験したこの椅子の、歴史が培った構造上の完成度の高さを実感する事になった。

注:スラットバックを知らない方へ― この椅子はシェーカーの椅子のコピーではありません。ラテン諸国(地中海沿岸諸国)が起源の、シェーカーの椅子の原型です。

ようやく、この山の中まで「光」が来ることになった。

これを機会に、プロバイダーを変えることにした。
現在、プロバイダーのHPサービスを利用して「椅子サイト」を立ち上げている。
当初、「仮」にという気持ちが強かったが、案の定ズルズルいって、今日に至る。

ようやく専用のドメインを取り、サーバーを借り、正しいサイトにした。
最近は、両サービスとも驚くような低価格で大いに助かる。

所で、サイトの内容の重要性はいうまでもないが、「フォームメール(連絡用フォーム)」も、結構大きな問題として立ちはだかるのだ。
当初、自分でプログラムを書こうとした。
意欲は、確かにあった。
「CGI」や「Perl」のテキストを買ってきたが、見事にめげた。
それで、フリー素材を借り、アレンジして使用している。

今度のサーバーでは、いつも使っていた、CGIベースの「フォームメール」がうまくセットできない。
そこで、PHPベースの「フォームメール」を利用した。
PHPにはパーミッションの問題もなく、すぐに作動した。
ただし、自分に合わせたアレンジには結構時間がかかる。

光ファイバーネットワークは、町のサービスである。
多チャンネル映像サービスも受けられる。
副次的に光ブロードバンドサービスも受けられるというもの。
無線LANアダプターも購入した。後は、「光」工事が終了するのを待つだけだ。

椅子専用サイトに興味のある方は、下記リンクから御覧下さい。
海外からの問合せに対応するため、Englishをメインにしています。

Standard Chair by Koji/Katsuragi
http://standard-chair.com

降雪

2011/01/04

新雪暮から雪。
今日も積もる。

音は吸収されている。
ふと、遠くから真鴨の鳴き声が、聞こえた。

以前暮らした、宮城県築館町を思い出す。
東北も実によかった。
とりわけ、冬はいい。
何しろ、魚と酒が旨いのだ。

室内では、ソーダストⅡが稼動中。
室温22度、湿度40%前後。
今まで生きてきて(!)最も快適。

暮に会った友人が、仕切り直しだという。
このまま終われない。
―そう思う。

あるセミナーで、能天気な元教授が、不況下の今はチャンスだとのたまった。
その言葉が、説得力を持っていた時期は、まだよかった。
消耗戦が展開して久しい。
しかし、このままでは、終われない。
友人の志も高いのだろう。
―かくありたい。

200年遅れで、Chinaが帝国主義の姿を明瞭にしつつある。
民主化が先か。
バブル崩壊が先か。
民衆の抑圧の徹底が先か。
あるいは、私の、杞憂か。

すべからく、祖国の平和を軍事力が担保しているのは、諸外国の常識。
ナイーブな平和運動を鵜呑みにするのは、ナイーブな日本人だけだということは、白人種と話すと納得できる?。

竜馬には感動するが、彼らが賭して守ろうとした祖国への憂いを嘲笑するのは何故。

このまま終われない。

尾道酒場

2010/11/17

錦帯橋の岩国を後にし、尾道に入った。

福山から来た研修生から聞いた、お奨めの居酒屋。
それが尾道にある。
現役の漁師さんが営んでいる。

これは黙して行かなければならない。

海が近い。大きな造船所がある。
海育ちのパートナーはそれだけで大喜び。
通過はしたことがあるが、留まるのは初めて。尾道は造船の町だったのか。

海沿い、尾道市役所の近くだった。
半間ほどの小さな入口をくぐると、整理されていない店内にはカウンターにスツールが6つ。

なじみ客が飲んでいた。
見慣れない我々に、一瞬不信そうな眼差しが注がれる。
いつものこと。暫くすると自然に話は弾む (ことになる・・はず)。
ただし、敢えて、少しだけ、この緊張感を楽しむ。
これも、知らない土地を訪れた楽しみ。

基本的にお通し、お刺身、魚料理(煮付け)の3品コースで千円。
漁師の主人が獲ってきた魚が出る。オーダー不用。その時ある魚がメニューだ。

その日は、アワビのお通しに、ヒラメの刺身、カサゴの煮付だった。
地元のお魚を楽しむためのお店だ。

暫時、我々は地元の馴染み客と杯を交わし、重ね、スペシャルな料理に舌鼓をうち、スペシャルなひとときを過ごした。

高級とは何か。至福だった。

地魚料理・漁師料理の店
喜鮮 仁

http://www.chugoku-np.co.jp/gourmet/020207.html

宇佐神宮参拝

2010/11/04

宇佐神宮宇佐神宮に参拝。
それほど遠くないのに今まで参拝したことがなかった。
いつか行かなければいけないと思っていたのだが、ようやく実現した。

宇佐神宮は、全国四万四千社と言われる八幡宮の総本宮であり、本殿は国宝。しかも、伊勢神宮に次ぐ皇室第二の宗廟(そうびょう/祖先の霊をまつる所)として崇められている。
創建は725年。実に伝統のある、格式の高い神社なのだ。

八幡三神と呼ばれる応神天皇、比売大神(ひめのおおかみ)、神功皇后が主祭神として祭られている。
比売神(ひめがみ)は特定の神の名前ではなく、主祭神の妻や娘、あるいは関係の深い女神を指すという。

広い境内、堂々とした参道。
駐車場の関係などで、正門大鳥居ではなく、ショートカットで参道へ入ることのできる社もあるが、やはり正門から大鳥居をくぐって入りたい。
そこから続く参道を歩むにつれ、気持が平穏厳かになっていく。

長きにわたって人々が崇め敬ってきた、伝統的な宗教施設であり、このような日本文化に接するのは大切なことだと思っている。
神々への謙虚で敬虔な気持ちを抱くことは、否定されることでも恥ずべきことでもない。

神社の建築様式に関心の高い私だが、八幡造と呼ばれる本殿の建築様式は、周りを取り囲む建物によってほとんど見えない。残念!。

ロンドンアイ

2010/10/15

周辺にいる約1名からのリクエストが厳しい。
パブではなく、観光名所へ行きたーいと、先ほどから騒いでいる。
宮殿に行きたいという。
前回行ったときには閉まっていて近衛兵を見ることができなかったから、未だに執着しているのだ。

宮殿はもういいから、ロンドンの新名所、ロンドンアイと呼ばれている大きな観覧車を提案した。

ロンドンアイ-1白い片持ちのホイールが、遠目にも優美だった。
リム(この場合外輪)とハブを、ワイヤーが繋いでいる。
本当に巨大な自転車の車輪があるようだ。

巨大建造物には何故か惹かれる。
どのように作ったのか、組み立てたのか、想像を超える建造物への興味は尽きない。
だから、ロンドンを遥か遠く見通す喜びより、この構造物を仔細にチェックしたり、どうやって組み上げたのかというような想像が優先する。

ロンドンアイ-2オートバイでさえ、リムを組み直すのは面倒だから、この巨大なホイールを歪なく、ワイヤーで組み上げるのは相当に大変ではないか。
真円度は、どのくらいの誤差が許されているのだろう。

空中であのタンジェントワイヤーを組むわけはないから、地上でホイール状に組むのだろう。

シャフトを直接モーターで回しているわけはないな?。多分下で、ホイールを回しているのだろう。

様々な疑問が涌いてくる。
そして、最近探した建設中の画像。
やはり下で組んで起こしたのだ。

所で、空中で同じ構造の巨大なホイールを組んだ例があった。
現在世界一の観覧車、シンガポールフライヤーである。
設計施工はジャパン!(設計:黒川紀章建築都市設計事務所 / 施工:株式会社宇徳)。

この工事は、建設場所が狭いために、ロンドンアイなどが採用した工法が取れず、土台より縦方向に空中で組み上げるという、非常に難易度が高い世界初の工法で施工された。

シンガポールフライヤーまずは、回転中心軸(185トン)の取り付け作業。
地上高85mの上空で、2本の柱間、片側10mmのすき間へ回転軸をつり上げ、約1600本のボルトで連結するという、最高難度の作業。
柱部分の微妙な調整や回転軸の傾き、揺れなどを制御し、全てのボルトが接合されるのに、つり上げ開始から約12時間かかった。

次に、組み立て時にワイヤーだけでは外輪を支えきれないため、同時に仮設構造物(つっぱり棒のようなもの)を組み立て、すべての輪が連結された後、ワイヤーのすき間(約30cm)を縫い、その撤去作業が行われた。これも厳しい作業だったという。

主要な作業は、地上90mの空中で行われたため、 高度な技術力、事前の緻密な作業計画等、完璧なものが要求され、更には、急変する天候への対応等、「絶対に間違いが許されない」という精神的重圧の中で行われた。
そして、完全無事故、無災害で工期を終えたという。

ロンドンアイも素晴らしかったが、シンガポールフライヤーで見せた日本の技術も卓越していたのだ。

ともあれ、ロンドンアイに満足したスタッフと共に、いつものようにアールズコートのパブで、ラガービアー パイントを静かに飲んだのだった。

画像中、共に、Yahoo Flickrから引用させて頂きました。
シンガポールフライヤーの画像は、Skyscrapercity から引用させて頂きました。

Ashem Crafts 3

2010/10/09

ピーターのメタル工房

ピーターのメタル工房自宅の一部、本来はガレージではないかと思われる、細長いスペースが彼の工房である。
ここで、ラウンダー等の工具を製作している。
当初、キャスティング(鋳造)は外注なのだろうと思っていたが、鋳造から切削加工、仕上げまで、全てをここで行っている。
画像では見えないが、入口近くに金属用旋盤が置かれている。

鋳込ラウンダーの鋳造を見せてくれた。
原型(パターン)は、木型とアルミ型があった。

ブリキ製のバケツは砂型の砂入れである。
使用した砂は、硬くなっているので砕いてふるいにかけ、バケツに戻して水を与えて湿った状態で保存しておく。
すぐに使えるようにである。

砂型には、スタッドボルト、ハンドル部分のスチールカラー、仕上口にインサートされる真鍮カラーをセットしておく。

鋳口から電気炉で溶かされたアルミニウムを流し込む。
2個取りである。

取り出作業は結構大雑把。
ただし、ラウンダーの直径を決定する仕上げ用リーマーは、直径可変式で、マイクロメーターを見ながらセットしていた。

興味深かったのは、彼の木工用旋盤、というかラウンディング専用旋盤(そのため片持)。
モーター駆動であるが、4スピードトランスミッション付きで、シフトレバーで変速する。これは便利。
これに、インバーターを組み合わせたら鬼に金棒である。
このギア式変速装置、今でも入手できるのだろうか?
(モーターと変速装置はベルト駆動)

画像で分かるように、本人は高齢で、かなりヨレヨレ状態。
ラウンダーが必要な方は、早めに購入しておく方がいいかもしれない。
オーダーに関し、不明な点があればアドバイス可能です。

Ashem Crafts

2010/10/04

丸棒を作るスペシャル工具、ラウンダー。
私は、AshemCraft製のものを使っている。
Ashemでは、少々気難しい感じのピーターが、彼のメタル工房で作っている。

今回ちょうどいいタイミングなので、彼の工房を訪問したいと考えていた。
事前の連絡では大層喜んでくれ、最終日に見に来るという。そして、そのまま我々をピックアップして自宅に行くと言う。

それはいいのだが、最終日は5時までで、搬出は5時半から9時までとなっている。
日本のように時間に厳格ではない感じだから、梱包用木箱が会場に何時付くのか何時になるのか見当もつかない。それからホテルに荷物を取りに行くとなると、ピーター宅の到着が深夜になる。

遅くなっても待つ、ホテルに行くのは問題ない、アールズコートから彼らの町ウースターは2時間程度。だから大丈夫という。
我々は、彼らの提案を受け入れ、宜しくお願いした。

我々は、ホテルをチェックアウトし、荷物は会場に持っていき、ホテルに戻る手間を省いた。
所が、5時になっても来ない。

ピーター夫妻来る半分諦め、近くのホテルにチェックインすれば何の問題も無い。これもアリだ。
木箱は無事に届き、再梱包を始めたとき、ピーターが来た。
続いて奥さんのパトリシアが。
初対面。でも、イメージどおりの老夫妻。

車は、まだ新しいSAAB。
手荷物で持ってきたサイドチェアがトランクに入らず、後部座席に詰めたために、我々夫婦が助手席に無理やり乗る。
パトリシアは後部座席で、虫眼鏡でモノクロマップを見ながら指示を出す。
ピーターは72歳のヘロヘロ爺。
これで高速を100マイル前後で飛ばすのだ。
安定性、静粛性は高いが、110マイル(176km)になると若干恐い。

渋滞があったとはいえ、食事を入れて5時間掛かった。
田舎のすぐそこは結構遠いが、遠過ぎ。
しかし、この距離をよく来てくれたものだと感謝した。